第十五章
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「これで形勢はかなり違う筈よ」
「だよな、二人じゃないんだ」
「所詮弱者は弱者だが戦うには数が必要な時もある」
鎧武とバロンが来た、ドライブ達のところに。これでアーマードライダーが全員揃った。鎧武はドライブの横に来て彼に声をかけた。
「泊さん、お久し振りです」
「ああ、葛葉君か」
「お元気そうですね」
「この通りな、今から戦うところだ」
「はい、間に合ってよかったです」
「進ノ介、これは有り難い助っ人だ」
ここでベルトも言った。
「鎧武達が来てくれた、状況が一変した」
「ああ、それじゃあな」
「援護を受けてドルトドライブ達のところに行くぞ」
「よし、トップギアだ！」
斬月・真達はロイミュードの大群に横、彼等の左側面から襲い掛かりドライブとマッハは鎧武そしてバロンの援護を受けつつ正面から切り込んだ。その攻撃の前に。
ロイミュード達は次々に倒されていく、勢いは完全にライダー達のものだった。
その状況を見てだ、後方にいるシーフロイミュードは地団駄を分で叫んだ。
「くそっ、まさかここでユグドラシルが動くなんて！」
「想定してなかったな」
「全くですよ、しかしゴルトドライブ」
「ロイミュード達はこれで終わりじゃないな」
「この連中は幾らでもいますから」
だからだというのだ。
「次から次に出せますよ」
「では、だな」
「あの呉島貴虎とかいう奴は話を聞いた時から気に入らなかったんだ」
彼の社会的立場や人柄といったものについてだ。
「それがこんなところで出て来るなんて」
「そうか、それは奇遇だな」
その斬月・真からもシーフロイミュードに言ってきた。
「私も同じだ」
「同じ！？何がだ」
「私も御前が嫌いだ」
仁良光秀、シーフロイミュードである彼をというのだ。
「御前の様な奴はな」
「誰が御前みたいな奴を好きになるか」
「全くだよ」
ナックルとシグルドも言う、ザックとペコが。
「警察官の風上にも置けない奴だ」
「人間ですらないね」
「そのまま一生刑務所にいるべきだったがな」
「そうもならかったんだな、脱獄して」
黒影・真とデュークも言う、初瀬と角居である。
「それならここで倒してやる」
「今度こそな」
「皆さん、このまま横からロイミュード達を攻めていって下さい」
龍玄は銃でロイミュード達を撃ちつつ状況を冷静に見ている。
「仁良光秀の性格を考えるとまだまだ奥の手があります」
「こうした奴は伏兵でも隠している筈だ」
バロンも槍を振るいつつ言う。
「そういうことだな」
「ああ、こいつはそうした奴だよ」
ドライブもその通りと言う。
「こうした状況だとやっぱりな」
「伏兵がいますね」
「普通にな」
そうだとだ、ドライブは龍玄にも答えた・
「いる
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