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Blue Rose
第二十一話 海と坂道の中でその十

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「そちらを飲むよ」
「それじゃあ」
「一緒に飲もうね」
 こう優花に言ってだ、この店でも二人で楽しむことになった。そのカステラをフォークで一口食べてからだった。
 優花は岡島にだ、こうしたことを言った。
「やっぱり長崎のカステラは違うますね」
「美味しいね」
「こうして食べますと」
「うん、何度食べてもいいんだよね」
「味が他のカステラと違って」
「しかも最近種類も多いからね」
「はい、色々ありますね」
 そのカステラを食べつつだ、優花は応えた。
「長崎のカステラも」
「そのそれぞれのカステラを楽しむこともいいよね」
「本当にそうですね」
「長崎にいるとね」
 それこそというのだ。
「カステラも楽しまないとね」
「楽しんだことにならないですか」
「そう思うよ。僕は一週間に一回は食べてるよ」
「一週間にですか」
「糖尿病には気をつけてるけれどね」
 岡島はこのことはジョークを入れて話した。
「そちらにはね」
「糖尿病は若くてもなりますよね」
「相当食べたらだけれどね」
 糖分の多いものをだ。
「要は食べてもね」
「食べた分を消費すればいいですね」
「運動したりしてね」
「そうすればいいですね」
「うん、そんなに食べ過ぎないといいし」
 糖分の多い、具体的に言うと甘いものや日本酒等をだ。日本酒の場合は飲むと言うが。摂取という意味では同じだ。
「一週間に一回、それも二切れ位だとね」
「問題ないですね」
「そうだよ」
「甘いものもですね」
「むしろ食べるものはましで」
「ジュースや日本酒ですね」
「そういうものの方が危ないね」
 糖分の過剰な摂取はというのだ。
「むしろね」
「そうですよね、姉さん日本酒も好きですけれど」
「君の姉さんは飲むからね」
 岡島は優子については笑って言った。
「酒豪でね」
「はい、それで日本酒も」
「飲む時はかなりだね」
「一升空けますから」
 その日のうちにだ。
「甘いものも食べますし」
「だったらその分ね」
「身体動かさないといけないですね、実は高等部の先輩に巫女の人おられますけれど」
「巫女っていうとまさか」
「はい、学園の中の神社の娘さんで」
「あそこのだね」
「日本酒大好きでしかもお酒と一緒におはぎとかお饅頭食べます」
 その人のことを話すのだった。
「凄い組み合わせですよね」
「それ危ないよ」
「糖分の摂り過ぎですね」
「かなりね」
「それでトライアスロン部に所属されてますけれど」
「そこで糖分消費してるんだね」
「さもないと危ないですよね」
 優花もその辺りの事情は察して言う。
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