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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十九話 第三次ティアマト会戦の始まりです。(その2)
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それを敢えて携帯していたのは、そうしろと言われていたからだ。つまりは、奴らはまだあきらめてはいない。暗殺者はまだいる。」
ラインハルトはあたりを見まわした。
「とはいえ、今はまだ会戦の最中だ。気を付けろと言われてもどうしようもない。ここは、様子を見るしかないな。」
ラインハルトは椅子に腰かけた。
「艦隊を後退させる。損傷した艦艇を先に撤退させ、本隊は後衛を務めながら味方本隊の列まで下がる。いいな?」
一同は一斉にうなずき、それぞれの席にとりつき、作業に取り掛かった。
他方、メルカッツ艦隊とイルーナ艦隊はルフェーブル及びホーウッドの艦隊とよく戦った。どちらも隙がなく手堅い戦いをするので、損害は思ったほどでない。ホーランド艦隊を壊滅させた時点で帝国軍の勝利は築き上げられたと見るべきだろうが、ルフェーブル、ホーウッドにしてみれば、一矢報いることで、これ以上の負けを払しょくする必要性を持っていた。
二人はブラッドレー大将から訓示をもらっている。その内容としては単縦明快「負けるな!負けたとしても一矢報いろ!」である。これ以上負ければ、ロボスの辞任が早まり、ブラッドレー大将らが画策している計画が破綻する。また、兵員、艦艇の損傷という点においても甚だ面白くない結果になるからである。
そのため、二個艦隊は帝国軍に食らいついて離さなかったのだ。
「仕方がないわね。」
艦橋上にあって、イルーナはフィオーナとティアナを呼び出した。
「ティアナ、あなたの出番よ。麾下の高速艦隊を率いて敵の後方集団の側面から突撃、一撃離脱をもって敵軍を崩壊に至らしめるきっかけをつくること。」
『いきなりですか?』
「前世におけるあなたの率いた第三空挺師団の役割をよく思い出してみなさい。」
ティアナはちょっと困ったような照れたような風に肩をすくめたが、やがて強くうなずいた。前世に置いてティアナが指揮した第三空挺師団はその機動性と破壊力から、常に先鋒を任されるか、ここぞというときの決戦兵力として投入されてきた精強部隊だった。この現世においても、彼女は短期間で部隊を高速編成にまとめ上げ、第三空挺師団さながらの機動性と破壊力を持つ集団に生まれ変わらせていた。
『わかりました。やってみます。』
「フィオーナ。」
イルーナは今度は教え子を見た。
「麾下の兵力をもって前進し、敢えて敵軍の前面に立ちふさがること。防御戦闘に有能なあなただからこそ任せられる戦いよ。」
『はい。』
自ら進んで砲火を浴びることで、敵の耳目を引き付け、その間にティアナが決定打を与える。このコンビネーションは前世からずっと二人がやってきたことだった。
イルーナはメルカッツ提督にシャトルを使者として派遣し、作戦概要の説明をして許可を得た。ほどなくしてメルカッツ提督から「許可。」の指令が下っ
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