暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十九話 第三次ティアマト会戦の始まりです。(その2)
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
成り上がり者め!!金髪の孺子め!!」
「仲介役か指令役がいるはずだな!貴様一人で私を暗殺しようなどと大それたことを思いつくはずがない。」
「薄汚い姉のスカートの中でぬくぬくと育った下種め!!」
「大方大貴族の誰かなのだろうが、当然軍上層部にも協力者はいるだろう!」
「貴様のような下種に軍の上級将官の地位を奪われてたまるか!!」
ノルデン少将は自分の言いたいことを言い続けているのみである。
「どうやら下種野郎は貴様のようだな!!言いたいことばかり言ってくれるが、覚悟はできているだろうな!?」
ラインハルトが凄みを見せた。その迫力にノルデン少将は喚くのをやめた。顔色が白くなり、さらに蒼白になってきている。
「皇帝陛下の寵姫の(ラインハルトは、皮肉たっぷりに言った。)弟を暗殺しようとしたのだ!わかっているだろうが、一族は死刑!!皆殺しになるぞ!!」
初めてノルデン少将の顔に恐怖の色がうかんだ。
「いい一族皆殺し・・・。」
「どうだ?白状する気になったか?貴様を殺したところでこちらには何の益もない。背後にいる者を洗いざらい白状すれば卿をとがめることはしない。」
「・・・・・・・。」
なおも沈黙するノルデン少将にラインハルトが一歩進み出た時だ。
「こ、皇帝陛下、万歳ッ!!」
追い詰められた獣そのものの叫び声を三人が上げ、一斉に口を噛み占めた。
「しまった!!毒だ!!口をこじ開けろ!!」
キルヒアイスが叫んだ。一斉に保安要員が三人の口に銃やらナイフやらを突っ込み、無理やり開けようとするが、歯を食いしばった三人の意志は固い。ついで一人、また一人と白目をむき、口から血を流してこと切れてしまった。
「・・・・・・・。」
キルヒアイスは無念そうに視線をそらし、ラインハルトも顔色を変えていたが、一人アリシア・フォン・ファーレンハイトだけは淡々と三人の身体を探っていた。
「これを。」
アリシア・フォン・ファーレンハイトが差し出したのは、差出人不明の封書であったが、ラインハルトを暗殺すべき具体的な指令が書き込まれていた。なお、ラインハルトたちが予見した通り、名前は伏せられていたがラインハルトらを暗殺した後ある者の名前を声高に叫び、勅命であることを宣言しろという指示も添えられていた。
「これは・・・。」
ラインハルトの眼が細まる。
「キルヒアイス、この用紙を見てみろ。」
手渡されたキルヒアイスは試すがめすみていたが、
「透かしがありますね。」
「そうだ。貴族連中は封書を出すときなど、専用の便箋を使用すると聞いたことがある。これがそうだろう。」
「なぜ、こんなものを持っていたのでしょうか?」
と、アリシア。
「暗殺が失敗した場合に俺を恫喝するためだろう。普通は紙片など携帯しないものだ。ましてそれが出所のわかるものならなおさらな。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ