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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十九話 第三次ティアマト会戦の始まりです。(その2)
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け入る隙を与えないことが肝要と思います。」
アルフレートが言う。
「そちらのフロイラインは?」
クリスティーネが水を向けた。カロリーネ・フォン・ゴールデンバウムは、
「3000隻からの艦艇を失ったのですから、戦闘継続は難しいのではないでしょうか?」
「では、ファーレンハイト、あなたの意見は?」
ファーレンハイトはちらとアルフレートとカロリーネを見たが、すぐに視線をクリスティーネに戻して言った。
「小官はいささか違います。ここで撤退するわけにはいきません。今我々が敗北すれば同盟領内の同胞が同盟市民から白い目で見られることが理由の一つ。そして、中央が甚大に損害を被ったとはいえ、まだわが軍の戦力は敵艦隊とほぼ互角。勝敗は決したわけではありません。」
「シュタインメッツ、あなたの意見は?」
「小官もファーレンハイトと同様の意見です。付け加えて申し上げれば、今敵は後退運動にかかっています。中央および右翼と合流される前に、これを追尾して一撃を加えることが沈滞した士気の高揚につながるかと愚考いたします。」
クリスティーネはうなずいた。そして皮肉とも同情ともつかぬ奇妙な目を残る二人に向けた。
「というわけで、お二人とも、今回は私はファーレンハイトとシュタインメッツの意見を採用するわ。悪く思わないでね。」
「思うだなんて、そんな!!」
「ファーレンハイトとシュタインメッツは私たちよりもはるかに経験を積んでいるのですから。」
二人はこもごもそう言った。社交辞令ではなく、本当にそう思っているのだ。もっともカロリーネ皇女殿下の方は少し違った色合いの感情もあったのだが。
「では。」
クリスティーネは、背を伸ばした。とたんに彼女の身体から司令官たる凛としたオーラが立ち上り、艦橋の空気が変わったように思えた。
「全艦隊!!最大加速で敵艦隊中央部α1124地点に突入!!」
「ラインハルト様!!」
キルヒアイスの注意を聞くまでもなく、ラインハルトは立ち上がっていた。敵艦隊が突如猛速度で突進してきたのが見えたからだ。
「アースグリム級戦艦で斉射したにもかかわらず、まだ攻めかかってくるとは、少々敵を侮っていたかもしれない。敵には尋常ならざる勢いがある。総軍!!」
ラインハルトは叫んだ。
「全速後退のまま応戦体制!!目標、敵先頭集団!!砲火を集中させ、一艦ずつ確実に仕留めよ!!弾幕射撃だ!!」
ラインハルトは火力の濃密なエリアを作ることでシールド代わりにし、敵を近づけさせず、後退をつづける道を選択した。だが、体勢を立て直して攻めかかった今度の敵は相当な練度と機動力の持ち主で、ラインハルト艦隊は再三にわたって上下左右、あらゆる角度から接近され、その都度手痛い打撃を受けた。何しろ、ラインハルト艦隊の艦列に隙が生じれば、直ちにそこにねじ込むようにして
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