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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1429話
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ないか。
 視線を秋山へと向けると、何故か秋山は笑みを浮かべて小さく頷く。
 これも青春! とか言いたそうな様子だ。 
 いやまぁ、それ程間違ってはいないんだが。
 そんな風に考えていると、やがて月臣が部下を連れてやって来る。
 その数は……15人。
 こちらが最初に言った数よりも多いのは、それだけ今回の件を重要視しているからか。
 そんな月臣も、今映像モニタに映し出されている光景を目にすると驚きの表情を浮かべる。

「なっ!? こ、これは一体……」
「見れば分かるだろ? 侵入者を捕らえている映像だよ。それより人数を集めてこうしてやってきたんだから、そろそろ行くぞ。俺の近くに集まれ」
「……あの影のゲートとかいうのを使う、のか?」
「当然だろ。お前達を連れてわざわざ移動するのに比べれば、影のゲートを使うと一瞬で移動可能だからな」
「……分かった。皆、アクセルの側に集まれ」

 月臣の言葉に、木連の兵士達が気が進まない様子ではあるが、俺の方へと集まってくる。
 影のゲートを体験した事があるのならともかく、これが初めてなだけに、どうしても恐る恐るといった形になるのだろう。
 それでも月臣の事は信頼しているのか、不安そうな様子は見せても不満を口にしたりはしていない。
 そうして集まってきた全員の足下に影を広げ……やがて捕縛隊全員が影のゲートへとその身を沈める。

「うわぁっ!」
「な、何だこれは!?」
「キョアック星人の罠か!」

 いや、お前達何かあればキョアック星人とかいうののせいにするのを止めろよ。
 キョアック星人……ゲキガンガーの敵だが、そのキョアック星人にしても、まさか自分達とは全く関係のない場所でこんな風に言われているとは思わないだろうな。
 正確にはゲキガンガーを作った制作者達が草葉の陰でって事になるんだろうが。
 ともあれ、影のゲートに沈み混む際に以前影のゲートを体験した月臣以外の全員が悲鳴を上げたが、次の瞬間には俺達全員姿は通路に……北辰達を炎獣が取り押さえている場所へと姿を現していた。

「ア、アクセル・アルマーッ!」

 北辰にしては珍しいくらいに怒声を上げる。
 いやまぁ、俺もそこまで詳しく北辰の事を知ってる訳じゃないけど。
 それでも少なからず言葉を交わし、その性格は多少ではあるが理解している。
 向こうにとって、現状は思い切り屈辱なんだろう。
 その気持ちは分からないでもない。
 恐らく北辰は木連の……いや、正確には草壁の切り札とも呼べる存在だ。
 だからこそ、俺の暗殺に使おうとしたり、暗殺に失敗しても有耶無耶にして存在を庇ったりといった真似をした。
 それだけの価値があると草壁に思われており、北辰達も当然それに自負を抱いていたのだろう。
 だが……今日、こ
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