第147話
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ドの話を聞いたイアンは口元に笑みを浮かべて答えた。
「グリムウッド先生……これはどういう事ですか……!?た、確かに先生には色々と相談に乗ってもらいはしたが……」
「ああ……君は本当に教え甲斐のある生徒だったよ。経営者としては超一流だし、政治家としても悪くはなかった。”夢想家すぎる”という致命的な欠点を除けばね。」
「………!?」
イアンの話を聞いたディーターは信じられない表情をし
「フフ、お父様はご自分の考えで全てが上手く進んだと思ってらっしゃるようですが………その実、先生の用意した筋書に誘導されていただけですわ。教団の扱い、通商会議の段取り、クロスベル市襲撃から独立宣言まで……そのアイデアの元を、最初にお父様に囁いたのはどなたでしたかしら?」
「………………ぁ…………………」
「なるほど……上手い具合に操られていたという事か。」
「フン、所詮は三下だな。」
マリアベルの説明を聞いたディーターは呆け、ヴァイスは真剣な表情で、ギュランドロスは不愉快そうな表情でディーターを睨んだ。
「このまま君が上手くやれば表に出るつもりは無かったが……どうやら黒幕としてのみ、留まってはいられないようだ。『碧き零の計画』、このまま遂行させてもらうよ。」
「碧き………零…………?」
イアンの話を聞いたディーターは呆け
「な、なんだそれは!?」
ロイドは厳しい表情で声を上げた。
「フフ、”零の至宝”の完成形……時空を支配し、因果律を組み替える”碧の大樹”…………その新たなる誕生ですわ……!」
そしてマリアベルが叫んだその時不思議な光が周りに漂い始めた。
「この光は……!?」
「碧い光……?」
「……南南西!湿地帯のあたりです!」
「あれは―――――」
「……………」
漂う光にランディやエリィは戸惑い、ティオはある方向に視線を向けて叫び、ロイドは厳しい表情をし、キーアは真剣な表情で黙り込んでいた。
ロイド達が見つめたその時湿地帯の辺りで神秘的な光を放ち続ける謎の巨大な大樹が地面から生えて行った……………!
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