外伝〜”灰の騎神”ヴァリマール〜
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を聞いたロイドは呆け、ティオは信じられない表情で仲間達と共にある人物に視線を向け
「に、兄様………」
エリゼはティオ達が見つめる人物――――リィンを心配そうな表情で見つめ
「……………多分、その”起動者”は俺かもしれません。昔から獣じみた”力”が俺の中に眠っていて……”力”を解放すればエイドスが仰ったような風貌になりますし、超越した”力”を震えます。」
リィンは静かな表情で答えた。
「!!!………そうですか。では最後に確認しておきたいのですが、身体のどこかに痣のような部分はありますか?もしあれば特徴を教えて下さい。」
「あ、はい。胸にあるのですが――――」
そしてリィンは自分の胸に刻み込まれてある痣の特徴を説明した。
「………………………その痣の特徴ですと”灰の騎神”ですね。」
「”灰の騎神”?」
エイドスの言葉を聞いたリィンは不思議そうな表情をし
「詳しい説明は今は省きますが”騎神”は数体存在し………”灰の騎神”もその一体です。今から”灰の騎神”を召喚しておきますので、戦になればその名を呼んで下さい――――”灰の騎神”ヴァリマールと。きっと”灰の騎神”自体も”契約者”の資格がある”起動者”が側にいれば呼びかけて来ると思います。」
「……………わかりました。おかげで自分の事が少しだけわかりました。」
「お役に立てたのなら幸いです。――――それではご武運を。」
そしてエイドスは通信を切った。
「兄様……………」
エイドスとの通信が終わるとエリゼは心配そうな表情でリィンを見つめた。
「………大丈夫だ。例え俺が何者であろうとエリゼや父さん達の家族である事は違いない……―――そうだろう?」
「……はい!それに例え兄様が何者であろうと愛し続けます……!」
そして静かな笑みを浮かべて自分を見つめて言ったリィンにエリゼは頷いて微笑んだ。
「ハハ………」
「リィンとエリゼ、ラブラブだね♪」
「こんな所でイチャつくんじゃねえ!!」
その様子を見ていたロイドは苦笑し、キーアは無邪気な笑顔を浮かべ、ランディは悔しそうな表情で二人を睨み
「ほう?いつの間にそんな関係になるとは………やるじゃないか。」
ヴァイスは感心した。その後ロイド達はエレベーターに乗って屋上に向かい始めた。
同日、11:50―――――
〜アルモリカ古道〜
「―――――我が呼びかけにてその封を解き………我が前に顕れよ………!―――――”灰の騎神”!!」
ロイド達が屋上に向かい始めたその頃、エイドスはケビンとリースが見守る中強く祈り始めた。
〜エレボニア帝国・トールズ士官学院・旧校舎・第七層〜
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