第40話
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達に追いつけず、二人がテロリスト達に誘拐されるという”最悪の事態”に陥っていた可能性は十分に考えられていたでしょう………お二人を救出した所か、リィンさん達も全員無事である事に安心しました。レンさんの仰る通りテロリスト達をどうにかする件は我々”軍”の役目ですので、リィンさん達はどうかお気になさらないでください。」
レンに視線を向けられたクレア大尉はレンの意見に同意して頷いた後リィン達に気遣いの言葉をおくった。
「……お気遣い、ありがとうございます。それとレン、頼みがあるんだけど、聞いてもらってもいいか?」
「兄様……?」
「先に言っておくけどレンが”八葉一刀流”の皆伝者だからって言う理由でレンに”八葉一刀流”の剣術を教えてくれなんて頼みなら、お断りよ。リィンお兄さんが”初伝”止まりなのはユンおじいさんの考えなんだからリィンお兄さんと同じユンおじいさんの教え子のレンが勝手な事をする訳にもいかないし、レンはリィンお兄さんの”家族”でもないんだからそんな事をする”義理”はないもの。」
クレア大尉に会釈をした後レンを見つめて何かを頼もうとするリィンの様子にエリゼは不思議そうな表情をし、リィンの質問の内容を先に予測したレンは冷たい答えを口にした。
「ハハ……確かに”八葉一刀流”の皆伝者の一人であるレンに”八葉”の剣を教えてもらいたい気持ちもあるけど……俺がレンから教えて貰いたいのはレンが遊撃士時代に培ってきた”実戦の知識”だ。」
「あら………」
「へ……じ、”実戦の知識”??」
リィンは苦笑した後レンが予想していた答えとは異なる答えを口にし、リィンの頼みの内容を知ったサラ教官は目を丸くし、マキアスは不思議そうな表情で首を傾げた。
「みんなもオリヴァルト殿下からレンの遊撃士時代の活躍を聞いただろう?遺跡探索に犯罪者の心理の推測、人質の救出等様々な”戦闘以外の実戦”に対する知識も豊富で、それぞれの状況に対する判断もすぐにできる。今回だってレンの咄嗟の判断と指示でテロリスト達が二人に何かする前に救出できた上ノルドの時のように”G”という男に魔獣を呼ばせなかったし、テロリスト達の援軍が来た時もエリゼと皇女殿下の身の安全を確実にする為に二人を誘拐した事に熱くなり過ぎていた俺達に冷や水をかけて、冷静な判断をするように忠告してくれただろう?」
「それは…………」
「ま、いい案だと思うよ。リベールのクーデターや”異変”の解決に関わったレンの方が遊撃士として残した功績もサラより上だし。」
「ぐっ……こ、この娘は……!」
リィンの説明を聞いたラウラが真剣な表情をしている中フィーの話を聞いたサラ教官は唸り声を上げてフィーを睨んだ。
「実戦の知識ならレンに頼らなくてもサラお姉さんがちゃんと授業で
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