第40話
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レンの答えを聞いたサラ教官が重々しい様子を纏っている中複雑そうな表情でレンに質問するリィンの様子をエリオットは心配そうな表情で見つめていた。
「ハッキリ言ってしまえばそうなるわね。ただでさえ救助並びに護衛対象が二人もいるのに、半人前のリィンお兄さん達と一緒に達人クラスに近い強さの3人を含めた計6人のテロリスト達を無力化するなんて無謀な事はレンは絶対にしないわ。例え交戦するとしてもリィンお兄さん達に二人を安全な場所まで誘導させる役をさせて、サラお姉さん達が駆けつけてくるまでフィーと一緒に戦っていたわ。サラお姉さんだって、その場にいたとしてもレンと同じ判断をしたのじゃないかしら?」
「……そうね。相手の実力を考えると二人の救助を確実にするかつ味方を気にせずに”本気”を出して戦う為にもあんたと同じ判断をしたでしょうね。あんたの話通りの強さだと、今のこの子達が戦うには正直言って”無謀”な状況だわ。相手が一人だけだったならまだあたし達がフォローに回ればこの子達がいても勝てたでしょうけど、さすがに三人同時が相手だとフォローしきれないから無理ね。」
「もしサラもいた場合だとリィン達にエリゼ達を安全な場所に避難誘導してもらっている間に、眼鏡の男達を速攻で殺害した後わたしが眼帯の女、サラとレンがそれぞれ仮面の男と大男を一対一で相手すれば、先に制圧した方がまだ戦っている味方の援護に回れるからサラがいたら、高確率で制圧できただろうね。」
レンの意見にサラ教官は複雑そうな表情で同意し、フィーはサラ教官がいた場合の状況を推測した。
「………ッ……!」
「くっ………僕達にもっと力があれば……!」
「………………」
「………まだまだ精進が必要……と言う事だな。」
「兄様……」
「皆さん……」
一方レンの意見に同意したサラ教官とフィーの話を聞き、自分達がレン達にとっては”足手纏い”である事を思い知らされたリィンとマキアスは唇を噛みしめ、エリオットは辛そうな表情で黙り込み、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、リィン達の様子をエリゼとアルフィン皇女は心配そうな表情で見つめていた。
「―――ま、テロリスト達を見逃したことに関してそんなに重く受け止める必要はないから気にする必要はないわよ。軍人の卵とは言えリィンお兄さん達はまだ”学生”なのに、テロリスト相手に二人を無事に救出したという普通に考えればベストな”結果”を出したのだから。第一テロリスト達の制圧なんて”学生”のレン達がする事じゃなくてクレアお姉さん達――――”軍”がする事よ。そうでしょう、クレアお姉さん?」
「はい。私達より先に先行してお二人を救出して頂いた事は本当に助かりました。もしリィンさん達が先行してくれていなかったら、私達がテロリスト
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