シリル無双!!
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たら後でレオンがうるさそうだし、この先のゲームもどんなものか気になる。なので、ここはレオンの策に乗っかり、やってみることにした。
「そこだぁ!!」
ボールを握り、腕を思いきり振ってボールを放つ。放り出された球体は人がいない方向へと飛んでいっており、はたからみたら暴投だけど、今回はこれでいい。なぜなら・・・
ドンッ
ポヨッ
「うおっ!?」
壁目掛けて投球したからだ!!俺が投げたボールは壁にぶつかると、近くにいた傭兵ギルドの人に当たり、床を転々としている。
「アウト!!退場です!!」
当てられたその人はルールに乗っ取り、ウェンディのそばの席へと転送される。これで人数は五分と五分。だけど、さっきとはちょっとだけは状況が違う。
「ほい、取ったっと」
床を転々としていたボールをこちら側が取ったことだ。これも俺の計算通り!!すごいねこの目に入れた魔水晶!!おかげでこのゲーム、ずっと主導権を握ったまま戦えそうだよ。
「ほれ、シリル」
「よし!!」
拾ったボールをすぐさまパスするレオン。それを受け取ると、目を輝かせながら解放し、イメージした軌道に乗るようにボールを投じる。
「あたっ!!」
「うわっ!!」
今回は壁を使わず、あえて直接攻撃を仕掛けることにした。理由は、相手がそれを全く警戒していなかったため。たぶん、レオンが必勝法を見つけたと言った後、俺に耳打ちし、直後に壁を使った攻撃を行ったから、そういう作戦なんだと向こうが勝手に勘違いしてくれたんだろう。おかげで、二人一度に敵を退場させることができた。これで残るはあと二人。
「っお!!」
今度はボールが跳ね返って来なかったため、向こうが攻撃を仕掛けてくる。
「ソフィア右!!」
「おっけ!!」
彼らは俺ではなく狙いやすそうな少女を攻撃しようとするが、離れていても軌道と回転はわかるから、どこに避ければいいのかわかるんだよね。
壁に当たって跳ね返ってきたボールを、初めに避けたソフィアがキャッチする。彼女はそこから振り返りパスを出してくるので、ボールを握り直して右腕を振るう。
「危ねっ!!」
再び直接的に敵を狙ってみると、さすがは傭兵ギルド、体を横にずらしてギリギリのところで交わしてくる。というと思ったか?
カスッ
「あ・・・」
ギリギリで回避したかに見えたが、ボールが柔らかい分不規則に変化しており、服を掠めて退場させることができた。そしてそのボールは勢いをほとんど殺すことなく奥の壁にぶつかると、こちらから見て右側の壁に当たってシェリアの元へとやって来る。
「やべっ!!」
そう言ったのは敵チームの最後の一人。彼はコート内を広く使って逃げていたのだが、今はボール
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