シリル無双!!
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けど、その行為にもリスクはあるということ・・・それどころか、流れ弾が当たって一気に全滅なんて場合も考えられるな。ほぼ無理だろうけど。
『そして!!ここからが重要です!!このドッヂボールには外野が存在しません!!内野のすぐ周りには壁を配置させております!!この壁にボールが当たって跳ね返ってきた場合は、投げたプレイヤーから直接投球されたとみなされ、相手チームから投げられたボールに当たった場合は退場となります』
壁から跳ね返ってきたボールにも要注意。床でバウンドしたって扱いじゃないから、当たるとダメになっちゃうのか。だから壁ドッヂボールか、色々と考えてるな。
『当てられた選手は即座にゲームからはリタイア!!どちらかのチームのプレイヤーがいなくなった時点で試合終了となります』
外野からボールを当てて復活することはできない。当てられたら即座に終了のゲーム。無理にボールを取って主導権を握ろうとするのは危険が伴う・・・意外と難しいね、ドッヂボールのくせに。
『ルールは以上です!!質問がある方はお近くの審判にご質問ください!!質問を終えた部屋から試合に移っていただきます』
そう言って途切れるアナウンス。別に質問するようなこともないだろうし、そのまま始めてもらっていいんだけど。
「体のどこに当たってもアウトなのか?」
指定されたコートに入ろうとしたところ、対戦相手の一人が審判にそんな質問をしている。その人物の方を向いた時、思わずギョッとしてしまった。なぜなら俺たちの対戦相手全員、かなりゴツゴツした筋肉質の大男たちだったからだ。
「え?何あの人たち」
「この街の傭兵ギルドの人たちだよ。魔法は使えないけど、その分運動能力が高いから偉い人の護衛とかもよくやってるんだよ」
思わずレオンに話しかけると、彼はなんてことないような感じの話し方で説明してくれる。
「はい、体のどこに当たってもアウトです。服にかするだけでも失格となりますので、注意してください」
傭兵ギルドの人の質問に丁寧に答えてくれる審判。服にかすってもダメなのか、じゃああんまりダボダボ着ていると失格になりやすくなっちゃうな。そう考えた俺は服を正していたりする。
「他に質問はございますか?なければさっそく競技に入ります!!」
予選が時間がかかりすぎだったこともあり、できることなら巻いていきたいといった考えが見え見えの運営の姿を見て少し笑ってしまう。夜までに終わらせなければ花火に間に合わなくなってしまうからなんだろうけど、これは予選にあんな競技と出題者を選んだ人が悪い。だから俺たちは焦って動くことはないだろう。やるからには勝ちたいし。
「ルールは先ほど話した通りです。ジャンプボールから始めようと思いますので、両チーム代表者を
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