シリル無双!!
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
『一回戦の競技は【壁ドッヂボール】となりました!!』
「壁・・・ドッヂボール?」
不思議な競技名に首をかしげる面々。俺たちだけではなく、リオンさんやカグラさん、他の大会出場者たちも周りとどんな競技なのか推測しあっているようだった。
「ドッヂボールはわかるけど・・・」
「壁ってのが気になるよね?」
みんなも知っているであろうドッヂボール。サッカーボールくらいの大きさのボールを相手に当てて、当たった人は外野に外れていくゲームだ。他にも細かいルールはたくさんあるが、大まかなところはこんな感じじゃないだろうか?
『それでは!!初戦の会場に皆さん移動をお願いします!!』
ドッヂボールっていうから広いところでやるのかと思っていたら、どうやらここではなく別のところでやるらしい。大会運営者に案内されるがままに向かったのは、魔法学校の室内闘技場・・・
「あ、ここが魔法学校なんだ」
ウェンディは以前依頼で来たことがあるから反応が薄いけど、俺にとってここは初めて来る場所。それだけで心踊るが、これから大会に入っていくので緊張感を忘れたらいけないよな。
「小さき魔術師はこちらにお願いします」
中に入っていくと、リオンさんたちのチームとは別の場所へと案内される。どうやら一試合一会場となっているようで、俺たちとその対戦相手が案内されたようだ。
『それでは!!当競技のルール説明に入りたいと思います!!』
バスケットボールコートぐらいの大きさの部屋へと案内されると、取り付けられたスピーカーから開会式の司会者と同じ声が場内にアナウンスされてくる。ルール説明は人手をかけないために、部屋ごとにするのではなくまとめて行うようだ。
『ルールは簡単!!こちらで用意されたゴムボールを使用し、相手に当てたら、当てられた選手は退場となります!!』
審判らしき人物から投げ込まれた青いボール。それを受け取ってみると、プニプニして柔らかい。これなら当てられても痛くはないだろうけど、柔らかい分取るのが少々難しそうだな。ケガしないのが優先なんだろうし、仕方ないだろうけど。
『ボールは床につく前に取った場合はセーフ!!そのままゲームを続行できます。当たって他者が弾いたボールをノーバウンドで取った場合は、取ったのが敵味方関係なくそのプレイヤーはセーフです!!』
つまり、相手が弾いたボールは一度バウンドさせてから取らないと損するのか。普通と言われれば普通のルールだけど、間違って取ると色々と残念だな。
『他者が弾いたボールにノーバウンドで触り、そのプレイヤーも弾いた場合は両者ともに退場となりますので注意してください』
味方が当たった場合は助けるために取りたいところではある
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ