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『八神はやて』は舞い降りた
第5章 汝平和を欲さば戦に備えよ
第46話 ドラグ・スレイブ
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。ユウト、そっちお願い」 
「アバンスラッシュ!」
「ぐあああああ」


「戦いは数だよ兄者!」
「くっ、強いわね。朱乃、そっちお願い」 
「我は放つ光の白刃」
「ぐあああああ」


「わはははは、オーフィスの蛇でパワーアップした私相手に勝ち目はあるまい」
「くっ、強いわね。小猫、そっちお願い」
「フタエノキワミアァアアアアアア!」
「ぐあああああ」


 ジリ貧?





 激戦が繰り広げられている。
 夥しい数の悪魔の死体。
グレモリーとバアルは、手傷こそ負っているものの、全員が未だ戦えている。
 数で勝負する旧魔王派に、質で拮抗する若手悪魔たち。
その危うい均衡が崩れたのは突然だった。
 雷の嵐が襲撃者たちに襲い掛かったのである。


「オーディン様!?」
「生きとったか、リアス嬢。なんとか間に合ったかの。よくまあこれだけの数を相手に生き残れたものだ」
「……もう少し早く来てほしかったです」
「朱乃の言うとおりね」
「すまんすまん、こちらも大変でな」
「やはりレーティングゲームは、禍の団に乗っ取られたのですか?」
「それについてはアザゼルに聞くがいい。この場はわしに任せよ。そして、しかと聞くがいい――――」


 オーディンの言葉に、全員が言葉を失った。






――――八神はやてが裏切った。

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