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『八神はやて』は舞い降りた
第5章 汝平和を欲さば戦に備えよ
第46話 ドラグ・スレイブ
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うに嗤った。


「――生きているのなら、神様だって殺して見せる」
「この気狂いめ!!」
「さて、時間稼ぎご苦労様。身体は動くかい?」


 はやてと続けた会話で、身体の痺れはとれた。
 反撃にでようとして、突如身体がシアンブルーの光の束に拘束された。
 身動きがとれない! と、焦る。
 そんなハーデスの姿を、はやてはあざ笑う。


「ボクにはバインドの適正はないんだけれどね。リインフォースに強力なディレイバインドを頼んだんだ。なにせボクら一心同体。同時詠唱も可能なのさ」
「ば、莫迦な……」
「黄昏よりも暗き?存在《もの》、血の流れよりも赤き存在(もの)時間(とき)の流れに埋もれし偉大なる汝の名において、我ここに闇に誓わん、
 我らが前に立ち塞がりし全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを!………竜破斬(ドラグ・スレイブ)!!」





「あれが……ドラグ・スレイブ」
「知っているのか曹操」
「ゲオルグ、話だけはな。異世界の魔王の力を借りるらしいが、想像以上だ」
「異世界の魔王とやらはそんなに強いのか?」
「いや、こちらの前代魔王とそう変わらないらしい。ぶっちゃけ、はやてお得意のラグナロクの方が威力はあるとさ」
「なんでまた面倒な技を使うんだ?」
「さあ? 詠唱がかっこいいからじゃないか」
「まさか。そんなアホみたいな理由ではあるまい」


 そんなアホみたいな理由で殺されたハーデスが、かわいそうだった。
 真実とはときに知らない方が幸せなのである。


「これでサマエルが手に入ったわけだが」
「はやても気前がいいよな。せっかく手に入れたサマエルを曹操に渡すなんてよ」
「ヘラクレスの言う通りだな。はやてからの贈り物。これは脈ありじゃないか?」
「……」
「ドラゴンイーターの術式はできたのか」
「シャマル女史のおかげでな」
「ジャンヌに聞いたぞ、弟子入りを断られたんだってな」
「もしかして、シャマルさんに惚れちゃったとか?」


 まさかねー、ははは。と、曹操たちは笑い合う。


「え? 顔が赤い、ちょ、ゲオルグマジなの!?」





「ようこそ、忌々しき偽りの魔王の血縁者、リアス・グレモリー。そして、その卑しき眷属たちよ。我々の目的のために散って貰う」

 襲撃は突如行われた。禍の団を名乗る悪魔の一党が乱入してきたのである。
 その日開催されたサイオラーグ・バウルとリアス・グレモリーのレーティングゲームは盛況で、内容も熱い展開だった。
 三大勢力の長を主賓に、特別ゲストとしてオーディンまでもが参加している。
 開始早々一誠がサイオラーグに一騎打ちを申し込み、つい先ほどまで互角の戦いを繰り広げていたの
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