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ビロング/ビサイド
ビロング
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ッドボードにもたれた僕に重なって座ってくる。胸と背が密着する。首の横に頭を寄せ、後ろから耳にキスをする。手が手を取り、愛撫を促す。
「いかせてくれ」
はじめは胸を。毛の中の突起を探り当て、指先で触れる。固くなり、ジョンは呻く。反応して彼のペニスが立ち上がってくるのが見える。腹から下に続く毛をなぞって、そっと握る。手の中の充実感に熱くなる。
「もっと強くていい。自分でやるみたいにするんだ」
「うん」
彼の快感が手のひらから伝染する。左腕は固く抱き、前のめりになって滑らせた。ジョンが合わせて腰を使い始める。尻に当たる僕の勃起も刺激される。
「ジョン、想像するだろ。自分でする時」
「喋るなよ」
「今、想像してる?」
「…男に性器を触らせて、悦んでる。あ、来た。…いく」
自分の手を重ねてジョンが達した。手からシーツに滴る。身をほどき、反転して激しく口を吸いながら今度は僕を握ってくる。
「君も指でいけ」
右肩を押さえられ、キスの合間から息を荒げ、ジョンは巧い。犯されるみたいだ。二回目なのにあっという間に高まって、彼の手の中に射精した。
「これでフェアだろ」
ドサッと倒れて笑う。
「初めて男とやったよ」
「どうして断らないんだ?」
「君にわかるかな。断れない。僕は君のものだ。セックスしても、しなくても」
「これは恋なのか?」
「その気になったのいつだった?」
「昨日」
「昨日かよ」
眠くなってくる。ジョンが見ている。
「僕もここで寝るよ。シーツがひどいな」
「ハドソンさんにバレる」
「喜ばれるだろう」
「それが恥ずかしい」
「寝ろ」
彼の言葉をマインド・パレスにしまっておこう。I belong to you. 彼はそう言った。
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