暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1427話
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どうか。
 勿論草壁派の全員をこちらに引き込めるとは思っていない。それでもある程度の人数をこっちに引き込むことは出来るだろう。
 護衛として派遣する桜咲も神楽坂も、両方とも標準以上の美人なのは間違いない。
 その辺でも近衛が趣味じゃないって珍しいタイプをこちらに引き込める可能性は十分にある。
 何より……この3人はシャドウミラーのメンバーだと殆ど知られていないのが大きい。
 神楽坂はホワイトスターの案内をする時に草壁と会ってるが、近衛と桜咲は全くの初対面だ。
 そんな俺の思惑を余所に、神楽坂と桜咲、近衛の3人は準備を整える。
 そして3人が準備を整えると、俺の方へと近寄ってくる。

「エリナ、悪いけど俺はこいつらを送ってくる。お前は……」
「ああ、私も連れて行ってくれる?」
「……は?」

 エリナの口から唐突に出た言葉に、思わずそう返す。
 いや、エリナもずっとコンテナの中にいて外に出たいと思っているのは知っている。
 女の数が少ない中で、エリナのような美人が木連の中を歩き回っていれば、嫌でも人目を引く。……まぁ、そういう意味では神楽坂達も同じようなものだが。
 それでも、ここでそんな言葉を口にするとは思ってもみなかった。
 そんな俺の様子に気が付いたのだろう。エリナは溜息を吐いてから口を開く。

「言っておくけど、別にずっとこのコンテナに閉じ籠もっていたから外に出たいって訳じゃないわよ? 勿論それが皆無だとは言わないけど、それ以外にもきちんと理由があるわ」
「理由?」
「ええ。何だかんだと、私はまだ木連という組織をこの目できちんと見ていないわ。勿論このコンテナに来てくれる白鳥さん達は別だけど。今のうちにしっかりと木連というものをこの目で確認しておきたいの。幸い、今は木連内部で内乱が起こっていて、向こうも私達に構ってる暇はないでしょうし」

 その言葉は事実だ。
 幾ら木連の女が少なくても、今の状況で木連がエリナとかを見て構ってくるような暇はないだろう。
 もしそんな真似をしている奴がいるとしたら、余程の大物が……全く何も考えていない馬鹿ってところか。
 大物だったら、意外と拾いものになるかもしれないが。

「分かった。なら一緒に行くか。……ヤマダはどうする?」
「ガイだ! ……ここに俺だけ残ってても仕方ねえし、一緒に行くよ。奴等のゲキガン魂がどんなものか見てみたいしな」

 このコンテナの中にヤマダだけ残して行くのはどうかと思ったんだが、そのヤマダも俺達と一緒に行く事にしたらしい。
 ヤマダが口にしている通り、木連の一般兵士がゲキガンガーをどのように捉えているのか見てみたいってのもあるんだろうが。

「分かった。なら全員で行くか」

 呟き、全員が俺の側に集まってくるのを待つ。
 
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