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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第3話 それぞれのバレンタインデー
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見ながら優理が呟いたのだった………
「やっぱりこの時期は良いなぁ………お菓子食い放題だ………」
「師匠をたぶらかそうとするメス豚のお菓子は私が処理しないと………」
「ちょ!?アギト、セッテ!!何がっついてんだ!!!」
貰ったチョコやクッキーが全てアイツらの胃袋に………
「「ぐふっ!?」」
ぐふっ………?
「「は、鼻が………み、水………」」
「アギト!?セッテ!?」
「こ、これ水です!!」
ライが驚いている間に星が慌てて水を飲んだ。
2人はその水を一瞬で飲み干し、大きく息を吐いた。
「はぁ………助かった………」
「どうしたの2人共?」
「このチョコを食べたらいきなり鼻がツーンと………」
そう言われ、夜美がそのチョコをつまんで匂いを嗅いでみた。
「これは………わさびか?こんな悪戯をわざわざしたのは………」
「会長だろうな………」
キャロの膝から起き上がってチョコを見てみると確かにわさびの香りがぷんぷんする。
「会長………」
去年の生姜入りチョコから更にパワーアップしてる。
まあ確かに何か入れてる様な事を言ってたから何かあるとは思ってが本当に入れていたとは………
「まあ無茶食いした罰だな」
「「ううっ………」」
アギトとセッテは涙を溜めながら呻いたのだった………
「………ねえセイン?」
「どうしたのウェンディ?」
「何でこの家でレイ兄みたいな状況になってるんスか?」
「まああの2人のせいだよね」
そう言ってセインとノーヴェは未だにテーブルに座り、睨むように桐谷を見る2人を見た。
「「………」」
ノーヴェとフェリアである。
「おっ、中々おいしい。しかしスバルは何かを作ろうとしたのか………?かなり歪だが………」
そう楽しそうに言う桐谷。
(ねえ、フェリア姉………?)
(何だ?)
(不味いね………)
(不味いな………)
そんな桐谷の様子を見ながら2人は話していたのだった………
新暦73年5月………
「ねえねえどう!?」
「ああっ?………まあ良いんじゃねえか?」
「ちゃんと見てよ!!」
「ああ、分かった分かった!!」
ミッドチルダのショッピングモール。その子供服売り場で白髪の男と金髪の少女が大きな声で言い争いをしていた。
「………」
「………なのは?」
「ふぇ!?何フェイトちゃん?」
「なのはこそどうしたの?ボーッとして………」
「あっ、ごめん。ちょっとあの親子を見てて………」
まだギャーギャー騒ぐ2人を見て、流石のフェイトも苦笑いする。
「でも何か気になるの……
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