暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第3話 それぞれのバレンタインデー
[4/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けど、バレンタインデーにチョコを貰って嬉しくない男の子はいないと思うよ?」
「でも………」
「はやてちゃんだって毎年家族分渡してるんだし、変じゃないと思うよ?」
「でも高校で別のクラスになってから中々話す機会もなかったし………]
「それは私も同じだよ」

すずかにそこまで言われて私も考える。
確かに今まではその事を気にしすぎて渡せなかったけど、すずかと同じように“友達”として渡せれば今まだ続くモヤモヤも取れるのかもしれない………

(フェイトは私より一歩前に進んだ………いい加減私も進まないと………)

そのきっかけにはいいかもしれない………












放課後………

「じゃあ零治君帰っちゃう前に渡しちゃおう」
「う、うん………」

緊張しながら零治の教室に向かう。
私達のクラスはHRが短い、なので確実に先に着くことは出来る。
後は渡すだけ………

(これで私も一歩進めるんだ………)

なのに何故か心の中に引っかかるものがある。

「………でも私もいい加減に………ね」

そんな少し不安そうなアリサの顔を見て、少し心配そうな顔をするすずかだった………







さて、学校も終わり後は帰るだけ。
SBS団は中学で解散し、静かな学校生活が望めると思っていたのに、こういうイベントがあるとこぞって襲ってくる。

昨日まで普通に喋っていた奴含めてである。

それなのに桐谷に対しては全く被害が無いのだ。
あいつは学年チョコを問わず貰っているのにも関わらずだ。
明人曰く、『加藤はイケメンだから仕方がない』そんな意見が共通化しているらしい。

何だよその差別………


なので高校になっても中学の時みたいに騒がしい1日だった。
しかし実際に貰ったのは植川、会長、そして同学年の女の子から貰った合計4つのみ。

桐谷は2桁貰ったのにね………

まあとにかくそんな1日ももう終わりです。
さっさと愛妹達と甘い一時を凄そう。

「それじゃあさっさと帰るな〜」
「あれ?星ちゃん達は待たないの?」
「3人で寄っていく所があるから先帰っててって」
「………まあ俺達のクラスは一番遅いから居なければ帰っているんだろう」

桐谷が呆れながら教室を出ようとした先生を見た。
俺達のクラスのHRは長い。と言うより先生が余計な話が長いのが原因なのである。

まあそれはともかく………

「桐谷、お前待ち合わせしてんじゃなかったっけ?」
「ああ。ギリギリになりそうだから俺もさっさと帰るよ」

確かにコートにマフラーに手袋と既に完全防寒状態。
桐谷はこの後ギンガと会う約束だとか。
………本当にモテる奴である。

「じゃ、お先に………
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ