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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第3話 それぞれのバレンタインデー
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、その年齢とは思えない体つきと、ダンディーな風柄はまさにお手本の親父って感じだと思う。
「話に聞いているよ。成績は実技も筆記もトップだって?推薦した俺としても鼻が高いよ………」
「いえ………」
恥ずかしそうに呟く加奈。
………何か面白くないな。
「それで………日頃のお礼に………」
そう言って加奈は持っていたミニバックから可愛らしい包みを取り出した。
まさか………!!
「これは………?」
「チョコです。地球では今日は“バレンタインデー”と言うイベントなんですよ」
「バレンタインデー?」
「女性から男性にプレゼントするイベントですよ」
「そうか………ならありがたくいただくよ」
加奈ぁ………
俺を置いて隊長になんて………
「加奈ちゃん、大悟の奴、羨ましそうに見てるけど………」
「気にしなくて良いですよ、後でちゃんとあげますから」
「愛されてるねアイツ………」
「まだまだ情けないですけどね」
「加奈ちゃん本当に厳しいね………」
何を楽しそうに………
「じゃ、私はこれで。これから訓練校にも用があるから」
「えっ、加奈!?」
加奈は隊長と少し話したらさっさと出て行ってしまった。
「えっと………何かスマンな大悟」
思いっきり睨んじゃったけど俺は悪くないよね………?
「よし、準備は完璧!!」
昨日から準備を始めてやっと自分が納得出来る物が出来た。
「これなら桐谷さんも喜んでくれる………」
桐谷さんはカッコイイからチョコも沢山もらってるだろうし、せめて美味しく作ろうと思って頑張ってみたけど………
「でもちゃんと渡せるかな………」
いざ渡すとなると………
「ううん、これ以上負けられないよね………」
既に桐谷さんの家にいるノーヴェさん、それに同学年のフェリアさん。
あの2人は桐谷さんの話に良く出てくる。
桐谷さんがどう思っているかは分からないけど恐らく2人も桐谷さんの事が好きだと思う。
それにせっかくお父さんに無理を言って休みを貰ったんだ。
勇気を出してギンガ………
「よし、行ってきます」
私は覚悟を決め、家を出て行った………
「アリサちゃん、今年はどうするの?」
「一応作ってきたわ。だけど………」
昼休み、一緒にお昼を食べていたすずかに質問された。
はっきり言ってまだ一昨年のバレンタインデーを引きずっている。
その年のバレンタインデー、私は初めての失恋をした。正確には勝手に諦めたんだけど………
未練は無いはずなんだけど、毎年チョコを準備してしまってる自分がいる。
「今年は渡してみたら?確かに零治君には3人がいる
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