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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第3話 それぞれのバレンタインデー
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、受け取る手をピタリと止めた。
「入れたんですか………?」
「あら?話を聞いていなかったの?私は『わさびでも入れてる訳じゃ無いんだから』って言ったのよ?」
何だろうものすごく意味深に聞こえてくるんだけど………
「それともせっかく苦労して作った私のチョコは要らないって言うの!?」
芝居じみたその言葉に周りはすっかり騙され、男子からも嫉妬の怒りが俺に向かってきているのを感じる。
「分かりました、食べます食べますよ!!」
「そう。なら絶対に1人で食べてね」
「絶対に何か入れたでしょ!?」
俺、今日腹壊さないでいられるかな………?
「………」
「何で零治こんなにブルーなんだ?」
「全校生徒の前で水無月会長からチョコをもらい、男子生徒から嫉妬で締め付けられる様な思いをし、最後に星達に冷たくされ、もう心が折れる寸前って感じだ」
「なるほど………流石桐谷」
「お前ら………友を慰める気は無いのか!?」
「まあ毎年似たような目に合ってるんだ、いい加減慣れろ」
「ううっ、キャロ………」
「零治の最後の心の拠り所はキャロちゃんなんだ………」
明人の言うとおり確かにキャロは俺の大事な大事なマス………愛妹だ。
「それにしても不公平だ………桐谷の方がたくさんの人から貰ってるのに………」
「ああ、それについてはさっき男子に聞いてきたよ。その人曰く、『加藤はイケメンだから仕方が無いとしても零治だけは認められない!!』って」
「何その贔屓!?」
「要するに別にイケメンでもない零治が羨ましい思いをするのは許せないって思ってるって事だよ」
「不幸だ………」
俺は星達から貰えればそれでいいのに………
「はぁ………」
早く帰ってキャロとついでに優理を抱きしめたい………
ミッドチルダ本局武装隊隊舎………
「神崎、彼女だぞ!!」
昼休みに入り、同じ隊員に大声でそんな事を言われた。
だけどそんな大声で言ったら………
「ケビン、そんな大声で言う必要無いでしょ?フェアリーで締め上げるわよ?」
「す、すいません………ちょっとした遊び心で………」
20代後半の男性局員を脅す加菜。
この部隊では既に加奈の恐ろしさは知れ渡っており、男性陣には良く発言には気を付けろと言っているのだが、お調子者のケビンが忘れていたようだった。
「加奈、いらっしゃい!!」
「お邪魔します」
対して女性の隊員とはかなり仲が良い。
「隊長、ご無沙汰です」
「ああ加奈ちゃん、元気そうだね。」
この部隊で唯一加奈が敬語を使う人物であり、俺と加奈もかなりお世話になっている人物である。
今年でアラフォーの仲間入りした隊長だが
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