第144話
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まだガイさんを殺害した犯人だと決まった訳ではないとロイドも言ったでしょう?それにずっと病院で一緒にいたんだから、家族のようなものじゃない。」
「ううっ……ヒック………ありがとう………ございます……………わたしなんかで……よろしければ…………お願いします……………」
自分を抱きしめて優しげな微笑みを浮かべて言ったセシルの言葉にシズクは泣きながら頷いた。
「フフ、これからは私が貴女のお姉さんでお母様が貴女の母親でもあるからよろしくね?」
「は、はい……………よ、よろしくお願いします………ティア姉様……セ、セシルお母さん……………」
ティアに微笑まれたシズクは戸惑いながらティアとセシルを見つめ
「ええ、よろしくね。」
見つめられたセシルは微笑んだ。
「―――――幸いシズクさんは私達と同じイーリュン教の信徒ですから………シズクさんが16歳になるまではお母様に預けて、16歳になった時、私の補佐としてイーリュン信徒として働いてもらいます。それならシズクさんがアリオスさんに代わって世界中の人々に罪を償う事もできますから、いいですよね?」
そしてティアは真剣な表情でリウイを見つめて尋ね
「……………まあいいだろう。その娘に関しては何の仕事に就かせるべきか、まだ決めていなかったしな。―――ここでの目的は果たした。撤収!」
「ハッ!」
尋ねられたリウイは頷いた後外套を翻して兵士達と共に部屋を出て行き
(……キーアはこの事を全て知っていたから、俺達に止めるなって言ったのか……?)
リウイ達が出て行った後ロイドは小声でキーアに尋ね
(うん………セシルとティアなら安心でしょうー?)
(確かにそうね………)
キーアの答えを聞いたエリィは安堵の表情をし
(もしかしたらキーアはシズクさんがイーリュン教で働いているから、自分もイーリュン教で働こうと決めたのかもしれませんね……)
(ハハ、ありえそうだな。)
ティオの言葉にランディは苦笑しながら頷いた。
そしてロイド達は泣き疲れた影響で眠り始めたシズクをセシル達に任せた後部屋を出た…………………………
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