第144話
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「―――何故その娘に対してそこまでするのか聞いてもいいか。」
そしてリウイは真剣な表情でセシルを見つめて尋ねた。
「……………アリオスさんが今回の件に関わった事を知ってからずっと考えていたんです………全てが終わったその時、シズクちゃんはどうなるのか………アリオスさんは自分の身は自分で守れますが……シズクちゃんはそうはいきませんし、今後陽の当たる場所できっと生活できないでしょう………ずっとその娘をお世話をしていた身としてはほおっておけないんです……!」
「セシルさん……………」
決意の表情で答えたセシルの言葉を聞いたシズクは涙を流してセシルを見つめ
「セシル姉……………」
ロイドは複雑そうな表情でセシルを見つめていた。
「もし、引き受けて下さったらイリーナさんかシルフィさんの”使徒”になってリウイさんを一生支え続けます……!だから、お願いします……!」
「なっ!?」
「お、お姉様達の”使徒”!?そ、それって……!」
「”神格者”の”使徒”――――要は不老不死の身になって、リウイ陛下達を支え続けるという事ですか……」
頭を深く下げて言ったセシルの言葉を聞いたロイドとエリィは驚き、ティオは信じられない表情で呟き
「そこまでしてその娘を守りたいのか………」
リウイは信じられない表情で呟き
「……………例えお前と俺が承認しても、今の”パリエ家”の当主はティアだ。当主であるティアが認めない限り、無理な話だな。」
そして気を取り直した後リウイは真剣な表情で答えた。するとその時
「―――ならば私が認めればよいのですね、お父様?」
ティアがリウイ達の背後から現れて真剣な表情でリウイを見つめた。
「ティア様……!」
ティアを見たシズクは驚き
「ごめんなさいね、シズクさん…………シズクさんの件を知った時、できれば反対したかったのだけど、シズクさんの今後を考えるとそれが一番良いとしか考えられなくて……………でも、お母様の提案ならばある程度は貴女を自由にできるわ。……………いきなりで申し訳ないけど………実の父親であるアリオスさんと親子の縁を切るのは凄く辛いと思うけど……………代わりに私とお母様が貴女の家族になってもいいかしら?」
ティアは申し訳なさそうな表情で答えた後シズクに尋ね
「そんな……そんな……!わたしなんかがティア様とセシルさんの家族にしてもらえる資格なんて………ましてやお父さんがセシルさんの婚約者さんを殺したのに………そのお父さんの娘であるわたしがセシルさんにそこまでしてもらう資格なんてないのに……!うううっ…………!」
微笑まれたシズクは涙を流して泣き始めた。
「―――私の事は気にしないで、シズクちゃん。アリオスさんが
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