第144話
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ィオは複雑そうな表情をしていた。するとその時
「……………わかりました。」
シズクが辛そうな表情で答えてリウイ達に近づき
「シズクちゃん!?」
「貴女がお義兄様達の命令に従う必要はないのよ!?」
シズクの行動を見たロイドとエリィは叫んだ。
「………いいんです。お父さんは世界中の人達に迷惑をかけたのですから………お父さんの”罪”を少しでも軽くする為なら、わたしはどうなっても構いません………だから……だからお父さんの命を助けて下さい……!」
「シズクさん………………」
「…………………………」
「クッ……………!」
しかし寂しげな笑みを浮かべた後涙を流しながらリウイ達に頭を深く下げたシズクの行動を見たティオは複雑そうな表情をし、キーアは辛そうな表情で黙り込み、ロイドは唇を噛みしめ
「―――いいだろう。今後メンフィルがアリオス・マクレインに対してこちらから危害を加えない事は約束しよう。」
「……さすがにこんな幼い娘にそこまで泣かれては頷くしかないな。」
「ああ……ったく、あの馬鹿親父もこんな家族思いな娘を裏切るとは馬鹿な事をしたもんだぜ。」
一方シズクの行動を見たリウイやヴァイス、ギュランドロスはそれぞれ答えた。
「……お義兄様。シズクちゃんを今後どうされるおつもりなんですか?」
その時エリィは不安そうな表情でリウイを見つめて尋ねた。
「――――名前を変えた後、ロレントのイーリュンの孤児院に預けて、成長すればメンフィルの何らかの仕事に就いてもらうつもりだ。」
「………敵対国出身の私達のようにシズクちゃんにメンフィルに忠誠を誓わせる為……ですか。」
「………みんな。ある意味で言えばシズクちゃんの未来は明るい。メンフィルの保護を受けられれば、少なくとも彼女の身の安全は保障できるし、メンフィル帝国の仕事に就く事自体もエリートと言ってもおかしくないと思う。」
リウイの答えを聞いたエリゼは複雑そうな表情で呟き、リィンはロイド達を見回して言った。
「………何の権力もないわたし達ではお先が真っ暗なシズクさんのこれからをどうする事もできませんし………アリオスさんから引き離すのは可哀想ですが、将来的に考えてメンフィルに預けられる方がシズクさんの為にいいかもしれませんね………………」
「…………………」
ティオは疲れた表情で呟き、ロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ。
「…………あの、リウイさん。シズクちゃんを私と貴方の養子に――――”パリエ家”の養子にしてはいけませんか……?」
その時セシルは決意の表情で尋ね
「え……………?」
「セ、セシル姉……?」
セシルの言葉を聞いたシズクは呆け、ロイドは戸惑った。
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