第143話
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
にすっごく似ていますし………」
抱きしめられたシズクはキーアの胸の中で泣いた後、キーアから離れてキーアを見つめて尋ね
「えっと………そんな所かな。事情があって今まで会えなかったの。キーアの友達になってくれてありがとう。」
尋ねられたキーアは苦笑した後微笑みながら答え
「そ、そんな……私の方こそキーアちゃんには一杯お礼が言いたいですよ……!」
キーアの答えを聞いたシズクは謙遜した様子を見せて答えた。
「……シズクちゃん。俺達はキーアを取り戻しに来たんだ。あの子や、アリオスさんたちがどこにいるか知ってるかい?」
「ごめんなさい……わたし何も知らなくって……キーアちゃんは昨日から見かけていなくて……それと……お父さんからはロイドさんへの伝言を預かりました……」
「え……!?」
「アリオスさんが……!?」
(一体何を……)
シズクの話を聞いたロイドとセシルは驚き、ルファディエルは考え込んでいた。その後シズクはある包みを机に出した。
「この包みは……」
「お父さんがロイドさんに渡してくれって……どうぞ、開けてみてください。」
「あ、ああ……」
そしてロイドが包みをあけるとトンファーが出てきた!
「……これは……」
「ガイさんが使っていた……」
「ガイさん愛用のトンファーね………」
(”ゼロ・ブレイカー”。刀傷がついている所を見ると、これで自分の事が露見する事を恐れてガイが殺害された後持ち去ったのね……まあ当時の私が見たら真っ先にアリオスが関係している事は疑ったでしょうね。)
トンファーを見たロイドは驚き、ティオとセシルは複雑そうな表情をし、ルファディエルは目を細めて考え込んでいた。
「これは刀傷……?」
一方トンファーについている刀傷を見たリィンは驚き
「ということはロイドさんのお兄様を手に掛けたのは……」
エリゼは真剣な表情で呟いた。
「ロイド……………」
「………………………」
エリィに見つめられたロイドは黙り込み
「……ごめんなさい……本当にごめんなさい……………お父さんが……父がロイドさんとセシルさんに酷いことを……」
シズクは涙を流して謝り続けた。
「―――シズクちゃん。負い目を感じる必要はないよ。本当にアリオスさんが、兄貴を手に掛けたと決まったわけじゃないし……どうやら、まだ見えていない、隠された真相がありそうだ。」
「……そうね。」
その時ロイドは真剣な表情で答え、ロイドの言葉にセシルは頷き
「え…………」
シズクは呆け
「どういう事だ?」
ランディは真剣な表情で尋ねた。
「この刀傷を見る限り、兄貴とアリオスさんが激しくやり合っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ