第143話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を聞いたツァイトは不思議そうな表情をし
「シズクちゃん、ひょっとして。」
ロイドは目を丸くし
「目が……また見えるようになったの?」
セシルは微笑みながら尋ねた。
「………はい。キーアちゃんのおかげです。不思議な力で、目の神経を繋いでくれたみたいで……もう光だけじゃなくて……色と形もちゃんとわかりますし、以前ティア様に治して頂いた時と違って、視力も元通りです。」
セシルの疑問にシズクは明るい表情で答え
「ほう………?」
「”零の至宝”の力は生命活動にも影響するのか……?」
ギュランドロスは興味深そうな表情をし、ヴァイスは真剣な表情で考え込み
「凄いな………イーリュンの”神格者”とほぼ同等の治癒力を持つと言われているティア様以上の治療ができるなんて……」
「”至宝”の力が凄まじいという証拠ですね……」
リィンは驚き、エリゼは真剣な表情で言った。
「いや、なんにせよ良かったじゃないか!」
その時ランディは明るい表情で声を上げ
「ああ……こればかりはキーアもお手柄だったな。」
ロイドは静かな笑みを浮かべてキーアに視線を向け
「えへへ……」
キーアは無邪気な笑顔を浮かべていた。
「はい……本当にキーアちゃんにはいくらお礼を言っても足りないくらいで……でも……でもっ………うううううっ!」
明るい表情で答えたシズクは急に泣き出し
「シズクちゃん……!?」
「ど、どうしたんだ!?」
シズクの様子を見たエリィとロイドは心配の表情になった。
「キーアちゃん、笑っていたけどとっても辛そうでした……!これが自分の役割なんだ……自分の望みなんだって無理に言い聞かせてるみたいで!本当はディーターさん達に協力なんてしたくないのに……!ロイドさんたちのところに戻りたくてしょうがないのに……!」
「あ……」
「そっか……」
泣きながら答えたシズクの話を聞いたロイドは複雑そうな表情をし、ランディは疲れた表情で頷き
「………許せん。こんな幼い少女を泣かすとは。」
「さすがに俺もこれにはキレたぜ……」
ヴァイスとギュランドロスは怒りの表情で呟いた。
「どうしてキーアちゃんがあんな事に……?それに……どうしてお父さんは………わたし……わたし……」
「シズクちゃん………」
悲しそうな表情で呟いたシズクの言葉を聞いたセシルは辛そうな表情でシズクを見つめた。
「………ありがとう、シズク。キーアの事を想ってくれて。キーアもきっと喜んでいるよ……」
その時キーアがシズクに近づいてシズクを抱きしめ
「うううっ…………グスッ………えっと……貴女はキーアちゃんのお姉さんですか……?キーアちゃん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ