第143話
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きな。」
ピエールに尋ねられたヴァイスは静かな笑みを浮かべ、ギュランドロスは口元に笑みを浮かべて答えた。
「そちらのあなたは……IBCの技術部にいた?」
一方研究員に気付いたティオは尋ね
「ああ……研究員のダビッドさ。俺も昨日、マリアベルお嬢さんから技術部の解散を伝えられてね。相棒もいないし、呆然としていたらこのフロアに連れてこられて……」
尋ねられた研究員―――ダビッドは答え
「………まずはお互いの状況を確認した方が良さそうですね。」
エリゼはロイド達を見回して提案した。その後ロイド達はピエールたちが待機していた部屋で軽く状況を説明した。
「そ、そんな事になっていたとは……独立国の無効宣言や局長達の宣言以来、雲行きが怪しいとは思ったが………」
状況を聞いたピエールは信じられない表情をし
「ど、どうしてこんな事に……」
「何だか悪い夢でも見ているような気分です……」
周囲の人物達は驚きの表情をし
「あ、あの………ヴァイスハイト局長、ギュランドロス司令。ディーター総裁やマリアベルお嬢様を処刑するという宣言は本当なのでしょうか……?」
IBCの受付嬢は心配そうな表情でヴァイス達に尋ね
「当然処刑に決まっているだろう!大陸中を混乱に陥れた上、赤い星座や結社と繋がっていた挙句、大昔からD∴G教団に支援し、影から操っていたあの二人を絶対に生かしておくわけにはいかねえ!」
「クロイス家の財産は”クロスベル帝国”が全て没収、お前達IBCはクロスベル帝国が”管理”する事になる。今後の方針についてはクロスベル帝国を建国した時に連絡する。」
「なお、メンフィル帝国もディーター・クロイス並びにマリアベル・クロイスの討伐は決定事項です。」
「IBCの方達には申し訳ないがIBCの創設者たるクロイス家直系の者達を全員処刑することは決定事項です。」
尋ねられた二人は厳しい表情で答え、二人に続くようにエリゼとリィンも厳しい表情で答え
「そ、そんな………IBCは一体どうなるんですか……?」
「ランフィさん………………………」
二人の答えを聞いた受付嬢は表情を青褪めさせ、その様子をエリィは複雑そうな表情で見つめ
「…………………そういえばクレイのやつはロバーツ主任に協力してるのか。どうりで、2,3日前からタワーへのハッキングの仕方が更に巧妙になってたわけだ。」
複雑そうな表情で黙り込んでいたダビッドは気を取り直して答えた。
「それで………副局長。結局、このフロアに大統領サイドの関係者は?」
「う、うむ……大統領やマリアベル嬢はもちろん、国防長官や猟兵どももいない。それに……君達の所にいたあの娘もな。」
エリィの質問にピエールは
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