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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜”光の剣匠”ヴィクター・S・アルゼイド〜後篇
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………」

プリネの言葉を聞いたヴィクターは驚いた後真剣な表情で尋ねた。

「――――トリスタには”騎神”なる兵器が存在し……普通の”機甲兵”より手強いと聞きます。そのような兵器が我々の襲撃を知って反撃を開始し、我が軍やクロスベル帝国軍に被害をもたらす可能性が高いと思われますので真っ先に破壊しておく必要があります。そして……トリスタを拠点にし、帝都ヘイムダルにいる”身喰らう(ウロボロス)”の”蛇の使徒”―――――第二柱”深淵”のクロチルダを討ち取る準備をする必要もありますので。」

「なっ!?”結社”……それも”蛇の使徒”だとっ!?」

プリネの説明を聞いたトヴァルは厳しい表情で声を上げ

「”クロチルダ”………まさか。帝都ヘイムダルの歌劇場の歌姫――――”蒼の歌姫(ディーバ)”のヴィータ・クロチルダですか?」

ヴィクターは考え込んだ後驚きの表情で尋ねた。

「―――そうだ。俺はかつて”蛇の使徒”全員とは顔を合わせている。”蒼の歌姫(ディーバ)”もその一人だ。」

「なるほどな……元”執行者”である”剣帝”のあんたが言うなら信憑性はあるな………」

レーヴェの答えを聞いたトヴァルは頷いた後真剣な表情でレーヴェを見つめた。

「さらに今日中にクロスベルでは”第六柱”と”第四柱”を滅する予定になっております。」

「なっ!?おいおいおい……!クロスベルに”蛇の使徒”が二人もいるのかよ!?しかもその二人も討伐って………とんでもない速さで”蛇の使徒”達が討伐されようとしているな……下手をしたら”盟主”とやらも滅されるんじゃねえか?」

ツーヤの説明を聞いたトヴァルは驚いた後厳しい表情をした。

「”結社”の”盟主”でしたら昨日父―――リウイ陛下率いる精鋭のメンバーで挑み、討伐を終えましたよ。」

「なっ!?」

「何っ!?”結社”の”盟主”が討伐済みだと!?」

プリネの話を聞いたヴィクターは驚き、トヴァルは声を上げて信じられない表情をした。その時プリネのエニグマが鳴りはじめた。

「―――私です。はい、はい……わかりました。――――ではアルゼイド子爵。行きましょうか。飛行艇並びに戦艦の出撃準備が整いましたので。」

通信を終えたプリネはヴィクターを見つめて呟き

「………承知しました。クラウス。しばらくの間、留守をする。町の事は頼む。トヴァル殿もできればご協力をお願いしたい。」

プリネに会釈をしたヴィクターはクラウスとトヴァルを見つめて言った。

「かしこまりました。ご武運を。」

「………こちらも遊撃士としてできるだけ協力させて頂きます。(まさか”結社”のトップが既に殺害されているなんて………こりゃ本部に知らせないとな………)」

そしてヴィクターを連れたプリネ達は
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