外伝〜”光の剣匠”ヴィクター・S・アルゼイド〜後篇
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もしよければどうか我が剣に騎士の祝福を………!」
静かな口調で呟いた後自分の武器――――鞘に収めた”宝剣ガランシャール”をリアンヌに差し出した。
「――――”光の剣匠”ヴィクター・S・アルゼイドの誓いの剣、確かにお受けしました。」
そしてリアンヌは差し出された大剣の鞘に口付けをしてヴィクターに返した。
「―――皆。プリネ姫達が来るまでにできる限りの歓迎の準備を。クラウス、リアンヌ様は我が家の客人の中でも歴代最高の客人だ。できる限り最高のもてなしを頼む。」
立ち上がったヴィクターはその場にいる全員に言い
「はいっ!!」
「かしこまりました!」
門下生達やクラウスは大声で答えた。その後プリネ達はレグラムの町に入り、軍が出撃の準備を整えている中、プリネ達はヴィクターと面会し、事情をリアンヌと共に聞いた。
〜アルゼイド子爵邸〜
「ええっ!?リ、リアンヌさんとアルゼイド子爵の一騎打ち!?しかも本気のリアンヌさんが一撃を入れられた!?」
「フッ………どのような一騎打ちだったのかできればこの目で見たかったものだ……」
事情を聞いたツーヤは驚き、レーヴェは静かな笑みを浮かべ
「へ〜………かなりできるね。」
エヴリーヌは興味深そうな表情でヴィクターを見つめ
「フフ、騎士道を大切にしているお二人らしいですね。――――それではアルゼイド子爵。これからよろしくお願いしますね。”光の剣匠”と称えられ……かの”剣聖”と並ぶと噂されるほどの貴方の剣の腕………期待していますね。」
プリネは微笑んだ後静かな笑みを浮かべてヴィクターを見つめた。
「新たな国に忠誠を見せる為、我が剣、とくと震わさせて頂きます。……それでプリネ姫。今後の行軍はどうなさるおつもりですか?やはりレグラムの町を拠点にしてバリアハートに向かうのでしょうか?」
プリネに見つめられたヴィクターは会釈をした後尋ねた。
「いえ、バリアハートはクロスベル帝国と共に挟撃をしかけるのですぐには向かいません。―――私達主力部隊はこの後すぐにトリスタに向かい、”帝国解放戦線”並びに領邦軍を殲滅、そしてトリスタを制圧する予定となっております。」
「トリスタに……ですか?し、しかしレグラムから向かうには山を越えねばなりませんし………山での行軍は時間がかかる為、バリアハートを取っての道が一番近いと思いますが。」
プリネの話を聞いたヴィクターは戸惑った様子で言った。
「確かに陸路で行けばそうですね。ですが空ならどうですか?」
「!!なるほど………しかし何故トリスタをそんなにも早く制圧する事にしているのですか?バリアハートやケルディックと比べるとトリスタを制圧する意味などあまりないと思われるのですが
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