外伝〜”光の剣匠”ヴィクター・S・アルゼイド〜後篇
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ヌは槍を構え
「アルゼイドの真髄……お見せしようっ!!」
闘気の渦が消え、闘気の渦から解放されたヴィクターは大剣に膨大な闘気による光のエネルギーを纏わせた!
「聖技!グランドクロス!!」
槍を構えたリアンヌは突撃したその時!
「絶!洸凰剣!!」
ヴィクターが一刀両断攻撃をした!そしてすれ違い、技を放ち終えた二人が背中合わせになった瞬間!
「っつ!?」
ヴィクターの絶技にして全てを両断する闘気のエネルギーの斬撃を放つSクラフト――――絶技・洸凰剣によって鎧の脇腹の部分が破壊され、そこから大量の血を噴出させたリアンヌは呻き
「見事………………………………」
リアンヌのSクラフト―――聖技・グランドクロスを受け、全身ボロボロになったヴィクターは地面に倒れて戦闘不能になった!
「しょ、勝負あり!勝者――――リアンヌ・ルーハンス・サンドロット卿!」
戦いの様子を見守っていたクラウスは信じられない表情で号令をかけ
「し、子爵!」
「大丈夫ですか!?」
門下生達やトヴァルは慌てた様子で倒れているヴィクターにかけよった。
「急所は外してありますから安心して下さい。」
その様子を見たリアンヌは静かな口調で呟き
「あ、あれ程の戦いでそこまでできるとは………!」
「さ、さすがは”槍の聖女”………!」
「凄い……!まさに本物だ……!こりゃ町中の皆に知らせたら大喜びするぞ……!」
リアンヌの答えを聞いたクラウスは信じられない表情をし、門下生達は尊敬の眼差しでリアンヌを見つめ
「ったく、大昔の英雄が何で今も生きているんだよ………――――ティアオル!!」
トヴァルは疲れた表情で溜息を吐いた後治癒アーツでヴィクターの傷を治療し始めた。
「フフ……………まさか伝説の”槍の聖女”と手合わせをする事ができるとは………夢のような出来事でした。」
そしてリアンヌは自身の傷をアーツで回復し、さらにトヴァルが治療を終えると静かな笑みを浮かべたヴィクターは立ち上がり
「だ、旦那様!まだ立ち上がっては……!」
それを見たクラウスは慌てたが
「心配するな。傷はトヴァル殿に癒してもらったから大丈夫だ。」
ヴィクターは片手で制した。
「見事な剣でした。我が鎧を貫くとは。」
「フフ、貴女にそう言って頂けるとは光栄です。」
リアンヌに微笑まれたヴィクターは静かな笑みを浮かべた後その場で跪き
「これより我がアルゼイド家はメンフィル帝国に降る事を改めて宣言致します。それと………できれば”アルゼイド流”筆頭伝承者であるこの私、ヴィクター・S・アルゼイドはかつての”獅子戦役”の我が先祖のように貴女を主と仰ぎ、この剣を奉げたい………
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