第141話
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いるじゃないか。」
ワジは笑顔で言った。
「…………そうね、本当に。」
「洒落になっていません……」
ワジの言葉を聞いたエリィは疲れた表情で頷き、ティオはジト目で言った。
「ま、経緯はどうあれ、こいつらも支援課の一員だ。ちゃんと使えるかどうか、中もチェックするとしようぜ。」
「ああ、そうだな。」
そしてロイド達は1台の車の中に乗った。
「わぁ…………初めて乗りましたけど素敵な内装ですね。」
車内を見回したリーシャは微笑み
「はは、サンキュ。」
ロイドは笑顔で答え
「この車、キーアもお気に入りでしたよね。」
ティオは口元に笑みを浮かべて言った。
「――――整備状況もいいし、問題なく動かせそうだな。この様子だともう一台の方も大丈夫だろう。」
「ああ、後で念の為に確かめようぜ。」
そしてロイドの言葉にランディは頷いた。
「それに実際の突入の時はノエルとリィンにそれぞれ運転してもらった方がよさそうだな。」
「ま、あの二人はプロだからな。」
「これで突入用の車輛は確保できましたが…………いったん課長達の所に戻りましょうか?」
「そうね、最終的な段取りも聞いておきたいし………」
ロイド達が考え込んだその時何かの音が聞こえ始めてきた。
「これは………」
「車載の通信器だな。何処かからの連絡みてぇだ。」
「……ロイド、どうするの?」
「ああ………とりあえずONにしよう。みんな、念のため声は立てないように頼む。」
そしてロイドが通信器の部分をONにした。
「―――お久しぶりね。特務支援課のみんな。キリカよ。キリカ・ロウラン。」
するとなんとキリカの声が聞こえてきた。
「ええっ………!?」
「キリカさんッスか!?」
キリカの声を聞いたロイドとランディは驚き
(泰斗の”飛燕紅児”…………)
リーシャは真剣な表情になった。
「カルバードの諜報機関のお姉さんか………まだクロスベルにいたとはね。」
「………私達の動きを全て把握しているんですか?」
ワジは静かな表情で呟き、エリィは真剣な表情で尋ねた。
「この状況であなた達がどう動くか予測しただけよ。……まあ、”六銃士”と”英雄王”によるあの”宣言”はさすがに予測できなかったけどね。忙しい中、時間を取らせて申し訳ないのだけど………”情報交換”をする気はないかしら?」
「それは……………―――了解です、キリカさん。どちらに行けばいいんですか?」
「クロスベル駅、3番ホームに停車している列車の2番車輛に。駅に人気は無いから安心するといいわ。」
「わかりました。3番ホームの列車の2番車輛ですね
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