第141話
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」
「今は留守みてぇだが………」
ロイドの様子を見たエリィ達は不思議そうな表情をして尋ねた。
「……いや、なんでもない。今は行くとしよう。」
(…………………)
エリィ達の疑問に疲れた表情で答えたロイドはエリィ達を促し、ロイド達が歩いている中、ルファディエルは目を細めて考え込んでいた。
車の状況を確かめるついでにロイド達は懐かしの支援課のビルに寄った。
〜特務支援課〜
「………特務支援課………」
「帰って来た………わね……」
ビルの中に入ったロイド達はキーアと過ごした日々を思い出した。
あ、帰って来た!おかえり〜!
行って来ます!
―――よし。それじゃあ鍋を始めよう。キーアが準備してくれたから肉、魚、野菜―――タップリある。たくさん食べて、早めに休んで……明日に備えよう!
いただきます!
「…………………」
特務支援課で過ごした日々を思い出したロイドは複雑そうな表情で黙り込み
「……ハハ。何だか懐かしすぎるぜ。」
「はい……」
口元に笑みを浮かべて言ったランディの言葉にティオは頷き
「フフ………さすがに感慨深いね。」
ワジは静かな笑みを浮かべた。
「でも、思ったよりも荒らされていませんね……てっきり国防軍の捜索が入っているかと思いましたが。」
一方周囲を見回したリーシャは不思議そうな表情をした後微笑み
「ひょっとして、キーアへの配慮があるかもしれない。大統領サイドにとってあの子は余りに重要な存在だ。大切にしていた場所を荒らして機嫌を損ねたくないのかもしれない。」
ロイドは静かな笑みを浮かべて推測し
「……なるほどねぇ。」
(まあキーア頼りの大統領サイドにとってはキーアの機嫌を損ねたら一瞬で崩壊するのは目に見えていただろうしね。)
ロイドの推測を聞いたランディは頷き、ルファディエルは納得した様子でいた。
「なんか露骨ですが……変わってないのは嬉しいです。」
そしてティオが呟いたその時
「ニャ〜。」
支援課のビルにロイド達が来る前から住み着き、ロイド達が世話をしている黒猫――――コッペがロイド達に近づいてきた。
「コッペ……!」
「そう………無事でいてくれたのね。」
コッペを見たロイドは驚き、エリィは明るい表情をし、ティオはコッペに近づいた。
「にゃーご。にゃう、にゃん。」
「……そう、お疲れ様。ええ、ええ……少し留守にしていただけです。また………きっと戻ってきます。」
「なんて言ってるんだ?」
コッペと会話しているティオを見たランディは不思議そうな表情で尋ねた。
「
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