第141話
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「はい、スタッフもアーティストも皆さん一通りそろっています。」
「ちなみに今は、新しく再構成した舞台の練習に一丸で取り組んでいる所でして。突然の戒厳令と外出禁止令には戸惑いましたが………自宅に戻るくらいなら、ここで練習をしていようと全員で話し合って決めたのです。」
「なるほど………頭が下がります。」
支配人の話を聞いたティオは目を伏せ
「………………」
リーシャは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「もしかして……そちらにおられるのはリーシャさんですか?」
その時リーシャに気付いた受付は驚き
「リーシャさん………」
支配人は静かな表情でリーシャを見つめた。
「………ご無沙汰しています。皆さんがご無事で何よりでした。」
リーシャは目を伏せて軽く会釈をした後微笑んだ。
「いえ………リーシャさんもよくぞ顔を見せてくれましたね。色々と事情がおありなのは承知していますが………よろしければ、練習の様子を見て行ってあげて頂けませんか?シュリさんをはじめ、皆さん全力で取り組んでいらっしゃいますので。」
「……………そう………ですね………少し覗いていく程度なら………」
「リーシャ………」
支配人の言葉を聞いて呆けていたリーシャは微笑みながら答え、リーシャの答えを聞いたロイドは明るい表情をした。そしてロイド達は劇場の中に入った。劇場の中に入ると舞台には多くの劇団員たち、そして踊り娘の衣装を身につけてたシュリが演技をしていた。
「これは………」
「フフ、『金の太陽、銀の月』の追加シーンだね。」
「シュリさん、すごいです………」
シュリの演技を見ていたロイドは驚き、ワジとティオは静かな笑みを浮かべて呟き、そして舞台に近づいた。
「おや、君達は………リーシャ君――――リーシャ君じゃないか!」
近づいてきたロイド達を見た劇団長は目を丸くした後リーシャに気付いて驚いて声を上げた。
「リーシャ姉………?」
劇団長の言葉を聞いたシュリは演技を止めてロイド達を見つめ
「ほんとだ、リーシャじゃないか!」
「はは、何かの間違いじゃないよな。」
「……間違いない、確かにリーシャだ。」
「ふふ、これで最後の気懸りがなくなったわね。」
シュリに続くように劇団員達も明るい表情でリーシャを見つめた。
「………皆さん………あの、本当にすみませんでした。」
劇団員達の反応を見たリーシャは驚いた後頭を下げた。その後ロイド達は劇団長達に事情を軽く説明した。
「そうか、今は支援課の皆さんと一緒に………」
「はい、今はまだ全てをお話しできませんが………ですが、けじめを付けたらその時はちゃんと………」
劇
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