第39話
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さん達が自分達より実力が高い3人相手にエリゼお姉さんとお姫様を守りながら戦うなんて、それこそ”最悪の結果”――――レン達がやられて、お姫様とエリゼお姉さんがテロリスト達に誘拐されるという”結果”になってしまうかもしれないわよ。」
「………ッ………!」
レンの正論に対して反論が思い浮かばず、唇を噛みしめて黙り込んだ。
「”二兎を追う者は一兎をも得ず”って言う諺があるでしょう?確実にエリゼお姉さんとお姫様を助けたいんだったら、避けられるリスクは可能な限り避けるべきよ。」
「………わかった。みんなもいいな?」
「わたしは元々レンの意見に賛成だから、異存はない。実際レンの言う通り、二人を確実に助ける為にも避けられるリスクは避けるべき。」
「僕達は異存ありまくりだが…………」
「殿下達の身の安全を考えると口惜しいが退くしかないな………」
「う、うん……そうだよね……」
「兄様………」
「すみません、皆さん………わたくし達の為に……」
エリゼとアルフィン皇女を確実に助ける為という理由を聞いてようやく冷静になったリィンは仲間達にテロリスト達を見逃す事を促し、促された仲間達はレンの意見に納得しているフィーを除いてそれぞれ悔しさを感じてテロリスト達から下がってアルフィン皇女とエリゼを守るように二人の前で武器を構えている中エリゼとアルフィン皇女はそれぞれ辛そうな表情でリィン達を見つめていた。
「クク、さすが”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”。戦っていもいないのに俺達の実力を見抜いた事も驚いたが、”落とし所”をよくわかっているじゃねぇか。」
「うふふ、あの年齢で冷静に状況を把握して、護衛対象の安全を確実にする為に敵を見逃す事も躊躇わないなんてさすが民間人の安全を第一に考える遊撃士協会が”特例”で認めた幼きA級正遊撃士だけあって、まさに遊撃士の鏡のような判断ね。」
一方リィン達が自分達から離れる様子を見守っていた大男と女は感心した様子でレンを見つめ
「クク……”帝国解放戦線”―――本日よりそう名乗らせてもらう。静かなる怒りの焔をたたえ、度し難き独裁者に鉄槌を下す……まあ、そういった集団だ。」
不敵な笑みを浮かべた”C”は自分達の組織の名を名乗った。
「”帝国解放戦線”……」
「そ、それに独裁者って……」
”C”達の組織の名を知ったマキアスが呆け、何かを察したエリオットが驚いたその時
「―――そこまでです!」
何とクレア大尉率いる”鉄道憲兵隊”がサラ教官と共にリィン達の所に駆けつけた!
「サラ教官、クレア大尉……!」
「間に合ったか……!」
「クク……どうやら時間のようだな。」
クレア大尉の登
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