第39話
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「我らはこれにて失礼させてもらう。無論”本日は”これ以上の騒ぎを起こすつもりはない。異存は無いかな、Z組の諸君?」
「……あるに決まってるだろう……!」
「恐れ多くも殿下達を攫った事……」
「とても帝国人として許せるものじゃないな……」
「6対6でレンが味方の状況か……ちょっと有利な状況かな。」
「………み、みんな………」
「皆さん………」
「兄様………」
”C”の言葉を聞いたリィン達が怒りの表情で”C”達を睨んでいる中フィーは戦況を推測し、リィン達の様子を見たエリオットやアルフィン皇女、エリゼは心配そうな表情でリィン達を見つめていた。
「――――ハア。リィンお兄さん達、せっかく向こうが大人しく退くって言っているんだから、戦っちゃダメよ。」
「ほう……?」
「!?何を言っているんだ、レン……!?」
「殿下達を攫った不敬者達を見逃せというのか……!?」
「君は遊撃士なのに、殿下達にも危害を加えたテロリスト達を見逃すことに何とも思わないのか!?」
その時溜息を吐いたレンがリィン達に忠告し、レンの忠告を聞いた”C”が興味ありげな様子をしている中リィンとラウラ、マキアスはそれぞれ反論し
「むしろ”遊撃士”だからこそここは見逃すべきだって言っているのよ。」
「へ……そ、それってどういう事??」
レンの意図が理解できなかったエリオットは戸惑いの表情で訊ねた。
「あのねぇ……レン達の最大の目的はテロリスト達に誘拐された二人の救出。その最大の目的を果たした上テロリスト達も大人しく退くって言っているのに、せっかく助けた二人をテロリスト達との戦闘に巻き込んだり、戦闘の隙に二人がまた誘拐されてしまうリスクをわざわざ背負ってまで、これ以上テロリスト達と交戦するなんて愚の骨頂よ。」
「そ、それは………」
「くっ……!」
「………確かにレンの言う通りだね。」
「レンさん………」
呆れた表情で指摘したレンの正論を聞くとマキアスは複雑そうな表情をし、大切な妹と祖国の皇女を戦闘に巻き込んだり、再び誘拐されてしまう可能性を指摘されたリィンは悔しさによって唇を噛みしめ、フィーは冷静な様子でレンの正論に頷き、自分達の身を一番心配しているレンの意見にエリゼは目を丸くしてレンを見つめていた。
「しかし、レン……!」
一方ラウラはまだ納得していない様子でレンに反論しようとしたが
「それと援軍に現れたその仮面の男を含めたテロリスト達の幹部と思われる3人の実力を考えたらレン達の方が不利よ。フィーのように実戦経験が豊富な訳でもなく、レンのように実戦経験が豊富かつ達人クラスでもないどころか”戦士としても半人前”のリィンお兄
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