第32話 =物語はここから動き出す=
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「…うぉっと!?」
「リ、リク…きゃっ!?」
普通でも踏み外す段の高さでもないのにすると足を踏み外してしまい、サチのほうへ倒れてしまう。急に倒れてきた俺を避けることも出来ずそこにいたサチを押し倒してしまい、顔が接近してしまった。
「…っ!」
「…っ!?」
その直後まだサチの顔がある中、俺の唇になにかやわらかいものが当たっている。…いや、この状況だと俺が当てている!?俺は頭の中で爆発が何度も起こりそうになりながら今の状況を確認する。目を動かしたかったけどサチとずっと合ったままで動かせない…
…俺、サチとキス…してるのか!?
「わ、あ、そ、その…ごめん…」
急いで立ち上がりサチから離れる。一回立ったはいいもののなぜか力が抜けてしまいヘナヘナとその場に座り込む。サチは上半身だけ起こしずっと顔を手で覆っている。かすかに見える肌はピンク通り越してすでに紅くほてっている。多分俺の顔はサチほどじゃないけど多分紅い。
「…う、うん…」
「……マジでごめん…」
「……うん…」
ずっと顔の赤いままそれしか言ってくれないサチだったがさすがに人が来ると恥ずかしい、というのには同じ感情を持ったらしく2人でギルドホーム、そして自分たちの家である22層に飛ぶ。
帰った後もずっと紅いまんまで今日一日ずっと話すことはなかった。ユカたちをごまかすのは見事にシンクロしてたけど。
…どうやって謝ろう……こんなこと誰にも聞けねぇよ…
そんなことを思いながら俺はそのまま眠りについた。
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