第32話 =物語はここから動き出す=
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おうとは思わんのか」
その言葉のあとにキリトがエギルと話そうとする瞬間、後ろに現れた人物を見てこれほどナイスタイミングだって思ったことはない。その奥にまで目がいって何でお前までいるんだよ、ってがっかりもしたけど…顔に出すと面倒なので目をそむける。この場にユカがいなくて本当によかったけどな。
「キリト君」
「シェフ確保」
「「その言い方はないだろ(でしょ)」」
あまりにもの発言だったためサチと俺とでのツッコミも入るが無視され、アスナにスキル熟練度を聞くキリト。いやいや、がっつきすぎでしょ。
その前にキリトに毒をはかれこめかみをぴくぴくさせてそうな雰囲気出してるエギルだったがアスナに挨拶されるとだらしなく顔を緩ませる。男って本当にこういうのに弱いやつ多いよな、俺も例外じゃないけど。
「聞いて驚きなさい!先週完全習得したわ」
さすがにその発言には俺、サチも驚かざるを得なかった。俺がいま950、サチはつい一昨日くらいにで完全習得。料理始めたのは完璧に俺のほうが早いのに…これが男女の違いなのか?家帰ったら作りまくろうかな…
「…負けた!!」
「私よりか早いなんて…」
ついつい、声に出してしまう俺ら2人。それでキリトに「は?」と聞かれてしまい逃げられないので白状するしかなかった。俺らの料理スキルを聞いたキリトは声には出さないが「アホか」と顔に書いてあった。…うっわ、むかつく。
だが、俺の作戦は終わらない。先に完全習得しているアスナのほうが成功率高い、と言いくるめアスナに料理させてもらうということに成功した。すると「報酬に1口」やら「半分」やら報酬で争っている仲のいい目の前の男女2人。でもキリトが折れたのか半分になったらしくそれによりエギルとの取引は中止、食べさせてもらおうと味見をねだるが失敗、原稿用紙800字で表現してくれるらしい。キリトからの宣言を受けたエギルの情けなさは正直滑稽だった。
もう収拾つかなくなってきそうなのでエギルの別れを告げアスナたちについていく。
「で、どこで料理するんだ」
「うっ……」
よかった、自分の住んでる場所じゃ出来ないっていう自覚はあった。これでどうにかしてアスナの部屋に行かせれば…って俺はこいつの
兄貴か!!
「…リクヤの場所「やだ」…ぐっ」
考え抜いて出したらしいがサチが即答却下、キリトは誰に頼もうかあたりを捜している。…隣にいるでしょ…ふさわしい人が。アスナに
アイコンタクトをし確認。どうやら分かってくれたらしく仕方ないとは程遠い顔で仕方ないといいながら仕方ないとOKを出すアスナ。
これでなんとかユカとの話題になる…とニヤリしたかったけど護衛2人がまだ邪魔をしてくる。
「ア……アスナ様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まら
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