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Fate/GrandOrder~救世の復讐者と盾の少女~
レイシフト開始
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その後、ロマンにここの事を詳しく説明してもらった。結構気になることも教えてもらって満足だ。
「......とまぁ、以上がこのカルデアの構造だ。標高6000メートルの雪山の中に作られた地下工房で......」
そこで、何やら通信が入る音がした。
『ロマニ、あと少しでレイシフト開始だ。万が一に備えてこちらに来てくれないか?Aチームの体調は万全だがBチーム以下、慣れてないものに若干の偏重が見られる。これは不安から来るものだろうな。コフィンの中はコックピット同然だから』
「やぁ、レフ。それは気の毒だ。ちょっと麻酔をかけにいこうか」
『ああ、急いでくれ。今医務室だろ?そこからなら2分で到着出来る筈だ』
それを言うと、レフは通信を切った。
「......医務室じゃないよね、ここ」
「......あわわ......それを言わないで欲しい......ここからじゃどうあっても五分は掛かるぞ......。ま、少し位の遅刻は許されるよね。Aチームは問題ないようだし」
そして、俺を見て言う。
「今の男はレフ?ライノールと言うんだ。あの疑似天体を観るための望遠鏡_____近未来観測レンズ?シバを作った魔術師だ。シバはカルデアスの観測だけじゃなく、この施設内のほぼ全域を監視し、写し出すモニターでもある」
あれってスゲエもんだったのか、と思いつつ、俺はロマンの説明に耳を傾ける。
「因みにレイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムを構築したのは前所長。その理論を実現させるための疑似霊子演算器……要はスパコンだね。これを提供してくれたのはアトラス院。この様に実に多くの才能が結集して、このミッションは行われる。ボクみたいな平凡な医者が立ち会ってもしょうがないけど、お呼びとあらば行かないとね」
ロマンは椅子から立つと、俺の方に歩いてきた。
「お喋りに付き合ってくれてありがとう、佑人君。落ち着いたら医務室を訪ねに来てくれ。今度は美味しいケーキぐらいはご馳走するよ」
ロマンの誘いに答えようとすると、突然明かりが消えた。
「何だ?明かりが消えるなんて、何が___」
ロマンの声の後に、何処からか爆発音がなり響いた。その直後、サイレンとアナウンスが響きわたる。
『緊急事態発生。緊急事態発生。
中央発電所、及び中央管制室で火災が発生しました。中央区画の隔壁は九十秒後に閉鎖されます。職員は速やかに第二ゲートから退避してください。
繰り返します。
中央発電所、及び中央___』
「今のは爆発か!?いったい何が起こっている……!?」
ロマンの慌て声が部屋に響く。
「モニター、管制室を映してくれ!皆は無事なのか!?」
ロマンの声に反応して、モニターが映し出される。
地獄だった。ありとあらゆるものが炎に飲まれ、壊れている。
そこで、俺は思い出す。あの、桃色の髪をした少
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