第1章
確認したい事
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しばらくアリアハンの城下町を歩いていると、周囲の視線に気付く。
何でこっちをみんな見てんだ?俺なんか変な格好してたっけ?いや、自分から見たら変だけど……
自分の服装を見て驚く。
寝巻き着てた。
急いで元いた家に戻って服を着替え……たかったのだが、
「着替えたくない」
男の俺がいきなり女の子になって着替えとか、無理だろ。
贅沢な悩みだって?一回女の子になってみろ。そんなことできないから。
『そうなんですか?』
「ファッ!?その声、セレシア?」
『はい』
「なんでここに!?」
『言ってなかったですか?あなたの声は常に聞いてますよ。心の声も含めて』
「夢の中で出てきたのは?」
『演出です』
ニコニコすんな。
「なん……だと?……………はぁ……じゃあこの状況どうにかできるか?」
『勿論』
「ダメ神でもちっとは役に立つのな」
『失礼な。それではその身体少し借りますね♪』
「え、今何て?」
『ですから、身体を少し借りると』
「いや、待」
しかし、襲い来る睡魔には勝てなかった。
目を覚ますと、僧服に着替えた俺の姿があった。
「今度こそ…か」
外に出て、巨大なメインストリートを歩く。一応、口調を変える準備をしておきつつ、道に並ぶ店の商品を見て歩く。
「武器だけじゃなくて、食料品とかもありますね」
などと、女の子っぽい口調で呟いていると、城が見えてきた。
『入ったりしないんですか?』
「特に用事がないのに入ろうとしたりするやつなんて門前払いに決まってるじゃないですか」
と、セレシアに向けて言い、城をスルー。
次いで、ルイーダの酒場もスルー。
そして、そのまま門を出てモンスターはびこる外の草原へ出てからしばらく歩いたところにある橋を渡り森に入る。
「ふぅ」
『こんなところに何をしに来たんですか?』
「俺が出来る事ってどのくらいある?」
『ええと、あなたが知っている呪文や特技は大体できますが』
「そうか。色々試したい事があったからな」
『はぁ』
「じゃ、まず」
特技から、と口笛を吹く。
暫くすると近くにいたスライムやおおがらすが俺目掛けて襲い掛かってきた。
「ざっと20匹ってとこか?」
まずは体術。これは体が勝手に動いているかと錯覚するほど滑らかにできた。
「お次はこいつだ」
背中に背負っていた槍を使ってみる。これも問題なし。
「最後は…」
呪文を放ってみる。
「メラッ!!」
すると、突き出した指先から巨大な火球が飛んでいった。そう、ちょうどメラゾーマサイズの火球が。
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