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Fate/GrandOrder~救世の復讐者と盾の少女~
人理継続保証機関・カルデア
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ろ異常はないが、万が一と
言うこともある。医務室に送ってあげたいところだが……」
「……何か在るんだな?」
俺が言うと、レフが頷く。
「じきに所長の説明会が始まる。君達も急いで出席しないと」
「……うわあ、それ絶対遅刻したら目ぇ付けられる奴じゃん」
俺は嫌そうな声で言う。
「そうだね。些細なことで目を付けられるのもよくない。今後、君が平穏な職場を望むなら急ぎたまえ。五分後に中央管制室で所長の説明会がある。君達新人(ニューエイジ)への、ちょっとしたパフォーマンスだ」
すると、マシュがレフに話し掛ける。
「レフ教授。私も説明会への参加が許されるのでしょうか?」
「うん?まぁ、隅っこで立ってるくらいなら多目に見てもらえるだろうけど……なんでだい?」
「先輩達を管制室まで案内すべきと思ったのです。途中でまた熟睡される可能性があります」
「……君を一人にすると所長に叱られるからなぁ……。結果的に私も同席する、と言うことか」
……?何だ、一瞬嫌な顔になったけど。直ぐに戻ったから気のせいか。
「まあ、マシュがそうしたいのなら好きにしなさい。二人もそれでいいかい?」
「俺は構わない」
「私もです」
同意すると、レフは頷く。
「他に質問が無ければ管制室に向かうけど、今のうちに訊いておく事はある?」
「……ああ、そう言えば気になったんだが」
俺はマシュを見ると、
「何でマシュは俺らを先輩って呼ぶんだ?」
「………」
「ああ。気にしないで。彼女にとって、君達くらいの年頃の人間はみんな先輩なんだ。でも、はっきりと口にするのは珍しいな。いや、もしかして初めてかな。私も不思議になってきたな。ねぇ、マシュ。なんだって彼らが先輩なんだい?」
「理由……ですか?お二人は、今まで出会ってきた人のなかで一番人間らしいです」
「ふむ。それは、つまり?」

「全く脅威を感じません。ですので、敵対する理由が皆無です」

「……は?」
俺はポカンとすると、レフは笑う。
「成る程、それは重要だ!カルデアにいる人間は一癖も二癖もあるからね!」
……この職場、大丈夫か?
「私もマシュの意見には賛成だな。君達とはいい関係が築けそうだ!」
「……レフ教授が気に入ると言うことは、所長が一番嫌うタイプの人間と言うことですね。………あの。このままトイレに籠って説明会をボイコットする、と言うのはどうでしょうか?」
「そんなに!?所長不安なんだけど!?」
つい叫ぶ俺。いや、本当に大丈夫か、この職場。
「それじゃあますます所長に目を付けられる。ここは運に任せて出たとこ勝負だ。虎口に飛び込むとしようか二人とも。何、慣れてしまえば愛嬌のある人だよ」



「……大丈夫ですか先輩?」
心配そうにマシュと桜が俺を見る。
「……もしかして、寝てた?」
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