第四十四話 VS木山春生
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御坂さん対木山先生の戦闘が始まった所でしばらく様子を窺ってみるが、御坂さんが電撃や周囲に散乱している金属片を使った攻撃を仕掛けて、それを木山先生が様々な能力で防御するという展開になっている。確かアニメではもう少し御坂さんが防戦に回る展開だったと思うのだが、御坂さんのやる気が違っているからなのだろうか……。
「初春さんは超無事ですか?」
「確かに気を失ってるだけで大丈夫っぽいね」
「少し安全な所へ移動させた方が良いかもしれない」
観戦組に回っている絹旗さんが聞いてくるので、初春さんの生体データを確認してみるが、現在気を失っているだけで他に身体の異常は見当たらない。だが、この位置だと御坂さんと木山先生の戦闘に巻き込まれる可能性があるので、滝壺さんの言うとおり車を移動させた方が良いだろう。
俺が木山先生のランボルギーニを移動させている時、高速道路の一部と一緒に御坂さんと木山先生が落下していった。
「御坂達が超落下しました!」
「ああ、分かってる」
丁度橋脚の真上でランボルギーニを停車させ、車から降りた所で絹旗さんが駆け寄って声を掛けてきた。車を運転中だったとはいえ、俺も見ていたし気配からも状況は分かっている。
「初春さん、初春さん」
取り敢えず一度だけ初春さんを起こそうとしてみるが、初春さんが起きてくる気配は無い。
「初春さんはまだ気づかないみたいだし、俺たちは下に降りてみよう」
俺は絹旗さんと滝壺さんに声を掛けて車から離れると、車を周辺の空間ごと完全隔離する。いわゆる結界という物に近いだろうか、よくアニメなどで見かけるガラスに囲まれたような境界面が見えると言うことは無いが、基本的に物質が通過することは出来ないので、中に人間を入れて隔離する場合には酸素供給を考えなければならない。なので周辺の空間ごと、そこそこの広さを取って隔離したのである。
「ここから超降りれますね」
絹旗さんが階段を見つけて降りていく。鍵の掛かった扉があったようだが、能力で破壊したようだ。俺も階段を降りていると御坂さんが放電して周囲にあった何かを爆発させていた。
「そろそろ超加勢したほうが良いんじゃ無いですか?」
流石に今の攻撃を見て御坂さん一人に戦わせるのは問題があると思ったのか、絹旗さんが聞いてくる。
「そうだね」
絹旗さんの言葉に俺が応えると、滝壺さんも頷く。丁度その時、御坂さんが木山先生と戦っている場所辺りで大きな爆発が起きた。
「超のんびりしすぎましたか!」
「みさか、生きてて!」
「まだ気配はあるから大丈夫」
走る速度を上げながらも御坂さんを心配する二人に俺が答える。確かに爆発は凄かったが、御坂さんはそれをちゃんと防いだようである
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