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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic9彼の者ら、狂人につき〜Prison Family〜
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・・・!」

金髪の子供が銀髪の子供の名前を不安そうに呼ぶと、銀髪の子供は優しい声色で金髪の子供の名前を呼び返し、そして・・・

――蠢け超然なる大地(ノーム)――

ゼータとの交戦に入った。

・―・―・―・―・

ミッドチルダ東部にある広大な森林地区。その奥には時空管理局によって広域指名手配を受けている次元犯罪者、プライソンの本拠地の研究所がある。なんてことはない洞窟を入り口として、その奥には人工的に造られた空間が広がっている。施設は蟻の巣の如く地下へと伸びており、彼の製作した兵器の生産施設、格納庫、居住区などなどが幾つもある。
その施設内の通路を歩く少女5人。それぞれ白のブラウス、赤いリボン、裾付近に白のラインが1本入った黒のプリーツスカートと揃えられた衣装を身に纏っているが、個性を出すつもりか5人とも別々のオプションを身に付けている。

「ねえねえ、誰がパパに報告する? デルタは嫌だよ」

デルタ。12歳ほどの少女で、オプションとしてクリーム色のベストを着ている。身長は140cmほど。オレンジ色をしたロングヘアをポニーテールにしている。

「ここはやっぱり長女のアルファ姉さんで」

「長女だからって押し付けないで、ベータ。ここは仲良く姉妹全員で・・・。ね? デルタ、イプシロン」

アルファ。18歳ほどの少女で、オプションとして藍色のブレザーを着ている。身長は165cmほど。ブロンドのウェーブの掛かったロングヘア。
ベータ。15歳ほどの少女で、オプションとして黒いセーターを腰に巻いている。身長は160cmほど。栗色のボブで、左目が前髪で隠れている。

「えー? いやだよ、怒られるのが判っていながら報告しに行くなんて。下の姉妹がやればいいよ。ね? イプシロン」

「デルタの意見をイプシロンは拒否します。こういう場合は、責任ある長子が行うべきです」

イプシロン。10歳ほどの少女で、オプションとしてデフォルメされた猫と鼠のイラストが描かれた灰色のパーカーを着ている。身長は130cmほど。青色のセミロングヘアで額を大きく出している。

「えー? やっぱりそうなっちゃうの?」

「そもそもガンマお姉ちゃん独りだけ自室に引き籠ってるのが納得いかな〜い」

「デルタの意見にイプシロンは肯定します。ズルイです、卑怯です」

女3人寄れば姦しいというように、彼女たちは少々騒がしい。彼女たちはプライソンによって一から生み出されたサイボーグだ。長女アルファ、次女ベータ、三女ガンマ、四女デルタ、五女イプシロン、六女ゼータの全6機で、それぞれがある目的の為だけに製作された生体部品。プライソンは自分が造った兵器にはそれぞれ作品名が付けられており、彼女たちの作品名は“スキュラシリーズ”という。

「ガン
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