暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic9彼の者ら、狂人につき〜Prison Family〜
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イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトの活躍によって、“レリック”は回収され、ガジェットの殲滅も完了。
(幸運な事に死者は出なかったが、事故った車両や破壊された道路やトンネルなどの被害総額がまぁ大きかった)
同年6月3日。ホテル・アグスタにて開催される骨董美術品オークションの会場及び人員の警備。そこで問題が発生した。ティアナの誤射未遂、アリシアの撃墜。
(やっぱり起きてしまったな・・・)
ティアナの暴走は予定調和の如く発生。やはりティーダ一尉の死が引き金になっている。彼を死なさないことが、ティアナ暴走の抑止力になるはずだったわけだ。もう全てが手遅れだが。問題はそれだけではない。さらに問題が続いて起きた。
「プライソン・・・!」
ギュッと握り拳を作る。モニターに映る少女と召喚虫を見詰める。アリシアを撃墜したのは、先の次元世界で見たレヴィヤタンと瓜二つの少女。十中八九リヴィア・アルピーノだ。そして、シグナムとザフィーラの前に現れたのはルーテシアの召喚虫ガリュー。ということは、ヴィータとアイリに向けて射撃魔法を放っていたのは「メガーヌさん・・・」ということになる。
(おそらく先の次元世界のルーテシアのように洗脳されているか、もしくはアギトのようにレーゼフェアの手に寄って記憶を改ざんされているか・・・)
どちらにしろ許されるものじゃない。今のところ俺だけが知る事実だが、現状の六課に伝えることは出来ない。先の次元世界を知っているからこそ辿り着けるこの事実。だから六課自らの捜査で辿り着いてもらわないといけない。
(もう頭が痛い・・・)
それで、ティアナの暴走は続いた。クロスシフトC問題だな。なのはとの模擬戦前に偶然にも俺が練習台になれたのが良かった。アリシアからもありがたい言葉を貰っていたことで、ティアナは先の次元世界のようになのはに撃墜されずに済んだ。あと個人的なものだが、スバルから許してもらえたのが嬉しかった。
(クイントさんの墓参りに一緒に行こうとまで言ってくれたしな)
まぁ、そんなこんなでティアナはなのはと絆を深め、俺もスバルと仲直りが出来た。そして事件も大きく動き始め、問題もこれからさらに大きく、深くなっていくだろう。今日はフォワード達の休暇。先の次元世界ではヴィヴィオとの邂逅、戦闘機人との“レリック”争奪戦が起きるはず。
「さてさて。一体どんな戦力が送り込まれてくるか判らないが・・・――」
俺のみが閲覧できるレポートを保存してからモニターを消し、「頑張ってくれよ、みんな」俺に用意された隊員宿舎の1室から出る。向かうのは隊舎の部隊長室。そこに俺専用のデスクが設けられている。調査官である以上、出向期間中は1日たりとも休みはないから今日も仕事だ。もう特務依頼が来ても応じたくないな。
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