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もう一人の八神
新暦78年
memory:24 続・とある日の八神家?
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浮かべていた。

「ん。それでヴィヴィオはどうする?」

「えっ!? 私は……」

さっき否定したから素直に行きたいと言い出せないんだろう。
もじもじしながら私やコロナをチラチラ見ている。

私がヴィヴィオの返事を待っていると、コロナは何を思ってかヴィヴィオのそばに寄った。

「(ヴィヴィオ、本当は行きたいんでしょ? だったら言わないと)」

「(でも……)」

「(大丈夫だよ。ユーリさんって少し意地悪なところもあるけど、本当に嫌がることはしないでしょ)」

「(そう、だよね)」

声が小さかったため二人で何を話しているのか聞こえない。
だけど話がすんだみたいで、ヴィヴィオはまっすぐ見つめてきた。

「あのね、ユーリ…私も一緒でいい?」

「いいよ。コロナも大丈夫?」

「もちろんです!」

「そんじゃ早速行こうか、時間は有限なんだから」

「うんっ!」

「はいっ!」

今泣いた烏がもう笑い、コロナと顔を見合わせて頷きあった。
何をするかと思っていると右手をヴィヴィオが、左手をコロナを握った。
そして、私は二人に手を引かれてもう一度店内を歩き回った。

-side end-
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