新暦78年
memory:24 続・とある日の八神家?
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こうも広いとヴィヴィオを思い出すな。
迷子になったヴィヴィオをなのはさんとフェイトさんの三人で必死になって探し回って。
そうそう、あんな感じの子が……
一人の女の子に目の前を通り過ぎる。
金色の髪の毛に青いリボン、フリルをあしらったスカートをはいて友達であろう子と一緒に誰かを探すように歩いている。
「ヴィヴィオそっくりだなぁ……って、あれ? 隣の子、なんだかコロナに似てる気が……」
亜麻色のツインテールにキャンディーの形をしたアクセサリー。
「いやいや、そんなはず……」
一度視線を外して別の方に移してみると今度は、
「茶髪のサイドポニーに金髪ストレート」
それに加えて茶髪のショートヘアーのたぬき……姉さんじゃん。
なのはさんたちも来てたんだね。
ということはさっきのは……
「あいさつくらいしておくかな。多分イクスのところかな?」
ベンチから立ち上がりイクスの下へと向かった。
しばらく歩いていると、
「おーい! ユーリ〜!」
振り向けば先ほど見かけた金髪リボン少女と亜麻色キャンディー少女が手を大きく振っていた。
「やっぱりユーリだったんだぁ!」
「おひさしぶりです!」
もしかしてと思っていた少女たちはヴィヴィオとコロナだった。
どうやら私が別行動した少しあとに姉さんたちと出会ったらしく、私も来ていると知って探していたらしい。
たけどなかなか見つからず、私が行きそうな場所へ足を運んでみてもやっぱり見つからない。
で、たまたまここを通りかかると、私が目に入って見つけることができた、と。
「髪が伸びたとはいえ、そこまでわからないものかな?」
「でも髪型変わってるし……」
「梳いて毛先揃えて整髪料で整えただけだぞ?」
「それでも十分に変わってますよ」
自分の髪を弄ってみてもよくわからない。
「う〜ん、こういうのって男の人にはわからないのかな?」
「というよりもユーリが鈍いからじゃない?」
「かもね。こういったのにあんま興味魅かれないからね」
そして三人でイクスがいるというコーナーへと着いた。
「あれ? イクスどうしたの?」
イクスを見る。
なにやら二種類の洋服を交互に見つめて悩んでいた。
「あ〜……なんか決めれないんだって」
「はやて司令たちは二着くらいなら、って言ってるみたいなんですけど、イクスが譲らないみたいで」
「ふ〜ん」
もう一度イクスに視線を向ける。
服を選ぶその表情は真剣。
しかし、どう考えても帰宅までに決まりそうな様子はない。
「仕方ないね」
「ユーリ?」
悩んでいるイクスの背後へゆっくりと近付く。
「イクス」
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