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fate/EX=zero
天才少女の月旅行
1回戦閉幕
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ャンが手品をするかの如く

チェスのキングとキャッスルの位置を入れ替えるかの如く

バーサーカーと幻影の位置を入れ替える!

「コードキャストtelepoLie」

ふぅっとバーサーカーと幻影が霊子化して転移するのをoperation(future)によってかろうじて感じることができた

「この気配はまさか!?」

ランサーはさすがサーヴァントといったところか背後の存在が変わったことに気が付き振り返るが

「消えなさい!!」

バーサーカーのランスが心臓を貫く

あれならば戦闘続行のスキルだろうとなんだろうと消滅は免れない

「そん……な……ありえませんわ」

「計算違いか……マスター申し訳ありまごぶぁ……」

ランサーがその場で倒れると私とルヴィアの間に半透明の赤い壁が現れる

私もその場にうずくまってしまう

体が焼けるようだ

全身の魔術回路が悲鳴を上げている


「あなた一体……あの魔術回路は……」

1つや2つほど決め台詞を言いたいところだが痛みが酷く思考が定まらない

「お姫様!しっかりしてください!」

バーサーカーに手伝ってもらいようやく立ち上がる
痛みは残っているが少しづつ思考はまともになってきた

「私の勝ち…かな?」

ルヴィアの姿を見ると既に体の一部が削除されだしている

「あらあら、随分とふざけたことをおっしゃいますわね。私はまだ負けていませんわ」

意地で立ち上がろとするルヴィアだが既にその足は削除されている
無様にも地面に倒れる姿が昔使っていた実験動物に似ていて吐き気がする

「エーデルフェルト家の当主があのような手品に負けるはずがありませんもの……私は負けるわけには」

消滅するその寸前まで諦めずそして優雅であろうとする彼女は一体どのような願いを持っていたのだろう?
だが聞かないことにしておこう

もう、絶対に叶うことはない願いなのだから

「じゃあね、さようならルヴィア」

視力も聴覚も残っていないだろうけどそれでも立ち上がろうとするルヴィアのあり方を少しだけ美しく感じながら私は出口へ歩いていく


今日の殺し合いは終わりだ













私としてはこのまま部屋に戻って休みたいのだがそう人生うまくいかない

出たところを赤い服を着た少女…もとい遠坂凛が待ち構えていた

「あら、あなたが出てきたってことはルヴィアは死んだのね。どちらが勝つか予想が付いてなかったけど、どうだった?ルヴィアの最後は」

ルヴィアの最後、見届けてはいないがそれでも

「まぁ、彼女らしい最後だったよ」

「そう……できることなら好敵手として私がトドメを刺してあげたかった
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