第140話
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んなことになってたとはな。」
事情を聞いたヴェンツェルは重々しい様子を纏って頷き
「しかし、南口でも戦いが始まったと聞いて、誰が戦っているかと思っていたが……まさかエステル達だったとはな。」
スコットは静かな笑みを浮かべて呟いた。
「そういえば………市内に”魔導兵”が現れて、人的な被害は出ていないんですか?」
その時エリィが不思議そうな表情でミシェル達を見つめて尋ねた。
「ああ、今のところは大丈夫だ。逃げ遅れた人達がいないか、俺達も警戒しつつこの近辺を回ってみたけど……どうやら”魔導兵”どもは、クロスベル市民には絶対に手を出さないみたいなんだ。」
「ふむ………大統領側が上手くコントロールしてるみたいだね。」
「恐らくだがあの”大鐘”も関係しているのであろうな。」
「最低限でも市民の事を考えていて、よかったわ……」
スコットの答えを聞いたワジとツァイトは考え込み、セシルは安堵の溜息を吐き
「ある意味、安心していいんでしょうか?」
リーシャは不思議そうな表情をし
「それでも……不安に思っている人はかなり多いはずだ。」
ロイドが真剣な表情で答えた。
「そうね……この状態が長く続けば、巻き込まれて怪我したりする人が出ないとも限らないし。」
「ええ、罪もない民間人が危険に晒されている以上、ギルドも放ってはおけないわ。オルキスタワーへの突入………アタシたちも改めて、手伝わせてもらうわね。」
ロイドの言葉にエリィは頷き、ミシェルは頷いた後ウインクをし
「ありがとうございます。とても心強いです。」
ティオは目を伏せて言った。
「ただし……恐らくオルキスタワーにはアリオスがいるわ。あのマリアベルお嬢さんや、”戦鬼”なんかも待ち構えているでしょう。きっと一筋縄ではいかないはず……それはわかっているわね?」
そしてミシェルは真剣な表情でロイド達を見つめて尋ね
「……百も承知だ。」
「どんな”壁”があろうと……俺達は突き進むのみですから。」
「フフ、心の準備はできているみたいね。―――作戦を開始するときは、改めて連絡をちょうだい。アタシたちもその時までにしっかり準備しておくから。」
ランディとロイドの答えを聞き、真剣な表情で言った。
「ええ……では、後ほど。」
ミシェルの言葉にロイドは頷き
「あ、エオリアとリタちゃんは作戦開始の時刻まで残ってもらうわよ?色々と聞きたい事があるし。」
「ハア……わかったわ。」
「アハハ………わかりました。」
さらに口元に笑みを浮かべ、目が笑っていない状態のミシェルに見つめられたエオリアは溜息を吐いて答え、リタは苦笑しながら答えた。その後街を探索していたロイド達はセシル
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