第139話
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」
「あ………!思い出したわ……!確かにそんな名前だったわね………」
「あのクーデター事件を……?」
エリィの話を聞いたエオリアは目を見開き、ロイドは不思議そうな表情で尋ねた。
「そう、だけどリベールの異変時には国難を救う大活躍を見せて………その後、女王陛下から正式に恩赦をもらったという話しなの。」
「恩赦を………なるほど、それで自身の経歴を活かしつつ調査会社を立ち上げたわけか。」
「なんというか………相当な切れ者のようですね。」
エリィの情報を聞いたロイドとリーシャは考え込んだ。
「ふむ、流石は支援課の皆さん、こういった話題にもお詳しいですね。――――そういうことで僕の立場は少しはわかって頂けたでしょうか?」
ロイド達の会話を感心したように見つめていたレインズはロイド達を見つめて尋ねた。
「ええ、大体のところは。」
「ですが、どうしてまた私達に身分を明かす気に?」
「ええ、いずれ皆さんともお仕事をさせて頂く機会があるかと思いましたので。そうなれば、今明かすのも後で明かすのも同じですからね。ちなみに通信社のみんなにはグレイスさんを始め、誰にも話していないんです。ずうずうしいお願いですが。内密にしておいて頂けますか?」
「ええ、話を聞く限りあなたたちはあくまで第3者でしょうし。敢えて秘密を漏らしたりするつもりはありませんよ。」
レインズの頼みにロイドは頷いて答え
「ありがとうございます。そう言って頂けると思いました。」
レインズは明るい表情でロイド達を見つめた。
「そういえば、モヤの影響で導力通信がつながりにくいと聞いていたのですが………そちらの通信器は、問題なく使えるんですね?」
「ああ、これのことですか。モヤの影響は勿論ありますが、この通信器は単純に強力な導力波を出すことが可能なんです。ただそれでも、範囲はギリギリクロスベルを越える程度でしてね。ちなみに今は所長自らがアルタイル市に出張って来ていて通信を中継してもらっているんですよ。」
「なるほど……この状況下で大した連携だね。」
「フフ、さすがはリシャールさんね。」
「リベールも惜しい人材を手放してしまったものだな……」
「ええ……その事についてはカシウスさんも嘆いていたそうよ。自分が後継者として認めた一人である彼が王国軍にいれば自分は遊撃士を続けられたのにって言ってたほどよ。」
レインズの説明を聞いたワジは感心し、セシルは微笑み、ツァイトとエオリアは静かな笑みを浮かべて呟き
「あの”剣聖”が……」
「”剣聖”に後継者として認められているなんて、よっぽど能力が高かったようですね。」
エオリアの話を聞いたロイドは驚き、リーシャは真剣な表情で言った。
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