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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第139話
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……クロスベルタイムズのレインズさん?)

(こんな所で一体何を……)

自分達にとっても見覚えのある青年――――レインズだと判断したロイド達が不思議そうな表情をしたその時

「あの………そこにいるのは支援課の皆さんですよね?もしよければ、軽くお話をして行きませんか?」

レインズが振り向いて言った。

「やれやれ……既に気付いてたってわけか。」

「油断はできないけど、とりあえず言う通りにするか。」

そしてロイド達は扉を開けてレインズに近づいた。



「はは、やっぱり皆さんだ。でもまさか、こんな所でお会いするとは思いもよりませんでした。」

「ええ、それは俺達もです。」

「クロスベルタイムズの新人記者で、カメラマンで、グレイスさんのパートナー………」

「しかも私達の気配にも気付くのだから只者ではないわ。」

苦笑しているレインズをロイドやエリィ、エオリアは警戒した様子で答えながら見つめ

「ま、こんな所で会う以上、それだけじゃねえのは確かだな。とりあえず、猫被ってないでさっさと正体を吐いたらどうだ?俺達に気付いていながら隠れなかったってことは、アンタもそのつもりだったんだろ?」

ランディは目を細めて尋ねた。

「ええ、といっても性格はこれが素なんですけどね。実は僕は――――民間の調査会社の人間なんです。」

「民間の調査会社……?」

レインズの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をし

「ええ、リベールにある『R&Aリサーチ』という名前の会社でして。」

「え………」

「『R&Aリサーチ』………聞いた事があるような気はしますけど……」

レインズの話を聞いたセシルは驚き、エリィは不思議そうな表情をし

「確か……リシャールさんが経営している会社ですよね?」

セシルが不思議そうな表情で尋ね

「あ………そういえば、そんな名前の会社でしたね。」

ティオは目を丸くして呟き

「二人とも知っているのか?」

二人の反応を見たロイドは尋ねた。

「ええ………」

「”影の国”で出会った人――――リシャールさんです。リシャールさんでしたらそれなりに世間に知られていると思いますが……」

(リベールでクーデターを起こした張本人ね。)

ロイドの疑問にセシルは頷き、ティオはロイド達を見回して呟き、ティオの言葉を聞いたルファディエルは静かな表情になり

「それってもしかして………王国軍に所属されていた、リシャール元大佐の事かしら?」

エリィは不思議そうな表情でティオに尋ねた。

「エリィも知っているのか?」

「ええ………アラン・リシャール――――………2年前、リベールでクーデター事件を引き起こした元・情報将校よ。
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