第135話
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「やれやれ………星杯騎士としては色々と複雑な気分だよ………ぶっちゃっけそんな存在や技術、どう考えても”外法”に値するし。」
その時ワジは疲れた表情で溜息を吐き
「ただ、厳しい事を言わせてもらいますがその技術や存在は私達の世界では”普通”なのです。」
「元は混沌の女神の”混沌魔獣”を元とした技術なのですが………」
「それが世に広まって、今ではあたし達職人達にとってはかかせない技術なんだよね〜。」
セティとエリナは真剣な表情で呟き、シャマーラは目を伏せて言った。
「………………………」
セティ達の話を聞いたロイドは複雑そうな表情で黙り込み
「そういえば……前から気になっていたけど、アルテリア法国は”クロスベル帝国”についてどう考えているのかしら?」
ある事を思い出したエリィはワジに尋ねた。
「その事なんだけどさ………数日前にリベール王家から情報が入ってさ。どうやら”クロスベル帝国”はメンフィル帝国共々アルテリア法国……というか”七耀教会”の意向を最初から無視するつもりらしいんだ。言いかえれば七耀教会(僕達)が”クロスベル帝国”を認めなくても別に気にしないって事。」
「なっ!?」
「ええっ!?」
「あ、ありえねえ………」
「ヴァイスさん達、やりたい放題ですね………」
ワジの説明を聞いたロイドとエリィは驚き、ランディは口をパクパクさせ、ティオはジト目で呟き
「さらに遊撃士協会もメンフィル帝国との”契約”によって今後起こるメンフィルとクロスベルの連合によるエレボニア、カルバードの侵略には一切口を出さないし、仲裁もしないそうだ。」
「なっ!?遊撃士協会まで!?一体どうして……!」
アッバスの情報を聞いたエオリアは驚きの表情で声を上げた。
「どうやら今後制圧する事になる地域――――エレボニア帝国内で2年前に起こった帝都を中心としたギルド襲撃事件を弱味に付け込んだ情報局の手によって撤退した数多くの支部の復活を持ち掛けられたそうだよ。……で、機会があれば支部の復活を願っていた遊撃士協会にとってまたとない話が来たからメンフィルと契約を結んだって訳。」
「た、確かにその件でエレボニアでのギルドの力は凄く弱くなったけど………まさかそこまでして復活させたかったなんて………」
ワジの説明を聞いたエオリアは信じられない表情をし
「―――それとアリオス・マクレインは遊撃士協会の目を欺いてクロイス家の者達に力を貸していた件で、既にA級正遊撃士の資格は剥奪され、遊撃士協会のブラックリストにまで乗ったそうだ。」
「アリオスさんが!?」
そしてアッバスの説明を聞いたエオリアは信じられない表情で声を上げ
「当然の結果だと思うがな。」
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